1時間目
少しでも面白ければ登録していただけると、モチベーションが上がります!
よろしくお願いいたします。
『下校の時間になりました。部活動を行っている生徒以外は校内に残らず帰りましょう。』
下校の校内放送が鳴る放課後、午後17:15。
「ねえ、今日からお前はうちの彼氏だから。わかる?」
隣の席のギャル【津川 茉里奈】にそう言われた。
先に説明をしておくが、
俺はかっこいいわけでもなければ、家が金持ちでもない。
また、窮地の状況の彼女を助けたわけでもない。
もっと言えばこの高校に入学しこのクラスになり2ヶ月半、
隣の席ではあるが一言も話した事すらない。
ならなぜ、このようになったかという経緯を簡単に説明しよう。
そして、誰に向けて説明しているかはわからないが、
俺個人の自己紹介もここでしておこう。後々、どうして最初に主人公の説明がないの?とか聞かれると色々と返答に困るので。
というか、俺は主人公なのか、、?
俺の名前は【伊野尾 皐月】目の前にいるギャル津川と同じ、さいたま市の公立高校《大貞西高校》に通う高校1年生だ。
中学ではクラブチームで野球をしており、
そこそこ上手かった。もっと言えば特待生とかなんたらでいくつかの私立高校から声もかかっていた。
ならなぜ、俺がこの高校に入学したかというと、
中学時代に"ヤンチャ"をしすぎたからだ。そのせいで特待生で取ってくれる高校が全てなくなってしまった。
クラブチーム以外では部活等には所属しておらず、学校にはお昼ご飯の給食を食べに行く程度。
だから、周りが言う顧問の先生を怖いという感覚は全くわからず、
担任の先生の言う事も聞かずに迷惑ばかりかけていた。
同級生のヤンチャ仲間や先輩等と毎日遊んだり、他校とケンカをしたりして帰宅するのも午前0:00を過ぎるのは当たり前。
ケンカがバレたり、帰宅が遅くなり警察に補導されては親が毎回謝っていた。
そんなどうしようもない俺をずっと気にかけてくれていた先生がいた。3年生の時に副担任になった【末川 未来】という女性の先生だ。大学を卒業し先生になったばかりらしく、年も他の先生より近いせいかすごい話しやすかった。
先生は俺がどこの高校も引き取ってくれない事をしり、
毎日家に来ては俺を入学させてくれそうな高校を俺と親に説明してくれた。そして、先生の推薦状もありこの大貞西高校に入学したのだ。
すまん、俺の個人的な自己紹介が長すぎた。とりあえず、俺にもこんな彼氏になれという脅迫をされるまでには色々なストーリーがあったわけだ。もう少し話すと、この高校には野球部はない。
だから、野球もヤンチャする事も辞め、学校行事やバイトを楽しむ普通の高校生活を送る事を目標としている。
そしてだ、隣の席のギャル津川になぜこんな事を言われているのかというと、彼女の入試の時に提出した履歴書の写真を見てしまったからだ、、、
前書きでも書きましたが、少しでも面白ければ登録していただけるとモチベーションが上がります!
また、コメントなども随時お待ちしております。