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退院

 碧央が退院した。それでも、松葉杖の生活だ。STEのメンバーは、次のコンサートの準備に入っていた。

 コンサートのために、新しい曲もいくつか作り、その振り付けもし、練習もしなくてはならない。碧央は歌の練習には参加するが、振り付けの練習は見学だけ。もちろん、体が回復したらその振りを覚えなければならないので、真剣に見学をする。口出しもする。

 そして、練習などが終わると、それぞれの部屋に帰る。そんな時、慣れない松葉杖をついて移動する碧央は、人一倍時間がかかる。すると、必ず瑠偉が一緒に付いて部屋まで送るのだった。

 ある日、碧央が先に部屋に戻ると言って、瑠偉が送って行った後、リビングには、残りの5人のメンバーが残っていた。

涼:「やっぱり、瑠偉は碧央に負い目を感じているのかな。」

大樹:「ああ。あれだけ世話を焼いているのに、あまり2人で会話をしていない気がする。」

光輝:「ということは、仲が悪くなっちゃったのかな?」

流星:「碧央は、瑠偉が1人で逃げた事なんて、気にしてないと思うんだけどな。」

篤:「瑠偉が勝手に負い目を感じているだけだとは思うけど、碧央もどうもなぁ。何かあったのかなあ。」

涼:「ここは、俺たちが一肌脱ぐべきなんじゃない?」

光輝:「というと?」

涼:「あの時の話を聞き出すとか?」

大樹:「でもなあ。慎重にやった方がいいと思うぞ。心の傷に触れる事になるかもしれない。みんなの前では話したくないかもしれないし。」

結局、どうすればいいのか、結論は出なかった。


 一方、碧央の部屋へ行った2人。ドアの開け閉めを手伝った瑠偉は、松葉杖を預かって立てかけた。碧央がベッドに腰かけると、

瑠偉:「じゃ、お休み。」

と言って、碧央に背中を向ける。

碧央:「おい、まだ帰るなよ。」

碧央が慌てて瑠偉の腕を掴む。瑠偉は振り返って、笑った。

瑠偉:「冗談だよ。まだ帰らないよ。」

碧央:「こいつは~。」

碧央はぐっと手を引き、瑠偉を隣に座らせた。勢いあまって2人して倒れる。

碧央・瑠偉:「わー、あははは。」

非常に楽しそうである。リビングで他のメンバーたちが心配している事など、全く知らない2人。実に幸せな時間を過ごしているのであった。


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