世界で唯一の【神剣使い】の俺は弱すぎるとギルドを追放された。~の感想
プロローグ以前の世界は存在しない。本作はそんな感じです。
【神剣使い】というジョブを授かった主人公のアル。生まれた日から蒼い剣がついてくるようですが、攻撃力が1しかないようです。そもそも攻撃力という要素がどのように影響するのかはわかりませんが、その辺に売っている適当な剣の攻撃力は3だそうです。
(神剣でなく他の剣で戦えばよいのでは……?)
冒険者ギルドのマスターから戦力外通告を受けますが、そもそもアルはギルド職員として雇われており、戦闘でなく雑用をする日々だったそうです。
しかしアルは【神剣使い】が強くなることを見込んでギルドに所属した経緯があったそうです。
つまり、「強くなる見込みがあるならギルドに入れてやる!ただし職員だ!戦闘はさせない!なんで強くなってないんだ!?」
……いくら追放のためとはいえ、ここまで知能指数を下げる必要があるのでしょうか?
と思いましたが、この先を読み進めてその必要があると理解しました。
ちなみにアルはギルマスに対して終始ため口でした。未来のサンドバッグですから当然ですが。
追放されたアルは金銭を稼ぐ必要があるため、ギルドにいたときにはできなかった(やらなかった?)モンスター狩りにでかけました。
討伐対象はスライム。ファンタジー最弱と相場が決まったモンスターですが、人生で初めての相手として妥当でしょう。
勝利した後、神剣についている宝石が光っていることに気づきました。なんと攻撃力が1から3へと上がっていました。
その後スライムを狩り続け、攻撃力が上がるのを見てアルは確信しました。この剣は成長する剣だと。
ではここでアル君の半生を振り返ってみましょう。【神剣使い】として生を受けたアル、彼のそばには生まれたその時から神剣がありました。物心がついたころ、自分が特殊な生まれであることを知りましたが、その剣でモンスターを退治しようとは思っていませんでした。
17歳の時エミリアという女性の勧めで冒険者ギルドに所属。いずれ強くなると聞かされたギルマスから雑用するよう言われますが、モンスター退治できない境遇に何ら文句も言わず一年が経過、無事追放されましたとさ。
大体こんなものでしょうか。要するに18歳まで、自分の手元に、他の人が持っていない神剣があるにもかかわらず、一度も使おうと思ったことがなかったことになります。
追放される展開を書きたいがために無茶苦茶になってますね。もはや冒頭より過去の世界は存在しませんと言われた方が納得ができるかもしれません。
まあなろう読者はそんな整合性とか考えないからこれでいいんじゃねという作者の心遣いでしょう。
その後神剣の力で日本の食材を取り寄せたり、神剣の力で日本料理を作ったり、神剣の力で最強の街を作ったりと、もはや剣である必要性を放棄した本作はどのような結末を迎えるのか、読者の皆さんに追ってもらいたいと思います。