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勇者パーティで荷物持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。~の感想

【タイトル】

勇者パーティで荷物持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。


【あらすじ】

ありふれた天賦スキル『倉庫』を持つ俺は、たまたま拾われたパーティで15年間、荷物持ちとして過ごす。


そのパーティは最強の天賦スキルを持つ勇者、ライアンが率いる最強のパーティへと成長して行った。そしてライアン達は、ついに魔王討伐を成し遂げてしまう。


「悪いが。キミは、クビだ」


分不相応なパーティに、いつまでもいられるはずはなく、首を宣告される俺。


だが、どこかでそれを納得してしまう俺もいる。

それもそのはず…俺は弱い。

もうめちゃくちゃ弱い。

ゴブリンと一騎打ちして、相手が丸腰でこっちに武器があれば、ギリギリ勝てるくらい。

魔王軍のモンスターとの戦いには、正直言って全く貢献できていなかった。


30歳にして古巣の勇者パーティを追放された俺。仕方がないのでなにか新しい道を探し始めようと思います。


とりあえず、大商人を目指して地道に商売をしながら。嫁を探そうと思います。

なお、この世界は一夫多妻(一妻多夫)もOKな感じです。


3章開始にあたり。タイトルを修正しました。

旧タイトル「勇者パーティで荷物持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されました」


【感想】

本編は突っ込みどころ満載の追放劇から始まります。

主人公はとあるパーティの荷物持ちとして15年間雇われ、パーティはついに魔王討伐という偉業を成し遂げます。

しかし、王都への凱旋の際、弱い主人公が一緒だと舐められるという理由で追放します。

主人公は生まれつき持っていたスキルで荷物持ちをしており、追放を宣告された時もメンバーの所持品をすべて持っていました。

そんな状況で高圧的に追放なんかしたら持ち逃げされる危険があると思うのですが、なろう小説で描かれる世界はこんな考え足らずでも救えてしまうのでしょう。

まあ、追放側のリーダーは「神速」という超速の移動術を持っているので、持ち逃げはできないと(普通)思われるのですが、設定だけなので生かされることはありません。


主人公が追放された直後、なろう毒者待望の追放側の落ちぶれ回が始まりました。

主人公のスキルは実はただのスキルではなく、通常なら馬車1~2台分しか入らないところ、無限に入れられるようです。

そのため主人公の代わりの倉庫役は、パーティの持ち物をすべて収納することができませんでした。

倉庫スキル持ちを探しにギルドを立ち寄ると、都合よくスキル持ちの冒険者が5人集まっていました。

全員荷物持ちとして雇うも、その正体は盗賊団であり、荷物を収納すると山にとんずらしましたとさ。

リーダーは「神速」スキルを持っているため容易に追いつくと思うのですが、作者はこの設定を忘れているのでしょう、追いつけませんでした。

その後もなんやかんやあって(作者の手が入ったことで)やることなすこと裏目に出、ボロボロの状態になりましたとさ。

ちなみにこの世界の人間の大半は生まれたときにスキルを持っておらず、倉庫スキルを持っているだけで行商人から雇われるのですが、なんでスキル持ちが5人集まって盗賊やってるんですかね。

ああ、盗賊じゃなくて作者によって配置された追放者専用処刑装置ですね。


追放側の凋落というピークを過ぎた本作は主人公の成り上がりパートへと移行します。

持ち前のスキルを活かそうとした主人公は行商人を始めます。

その方法ですが、薬草農家から大量に買い込み、ギルドに2割増しの値段で売りつけるというものでした。

なんと、本作品の主人公は転売ヤーと同レベルでした!

などと驚いてみましたが、結局は今までと同じクズ野郎であることに変わりないですね。

しかしそんな杜撰な商売がうまくいくことはないと、さすがのなろう作家も分かっているようで、大量の在庫を細々と消費する羽目になります。ざまあ。


商売ができず、結局冒険者の荷物持ちに戻った主人公ですが、今までと違い追加で3つほど仕事をこなしています。

1つ目はガイドで、実は主人公はどんな道だろうと一度通った道は覚えているという能力を持っています。

はいはい、チートの2度漬け。

2つ目は乞食で、同行した冒険者が倒したモンスターから素材をもらっているようです。

なんでも冒険者が必要ないと思った素材でも、肉や毛皮といった素材はそれぞれの専門家に売却できるそうです。

普通そういった素材はギルドを通して流通するものだと思っていたのですが、ナローシュが横取りできるように作者がシステムを構築したのでしょう。

3つ目は冒険者が危機の時に割高料金で品を売るそうです。主人公は弱すぎることで有名なのですが、人の足元をみた商売をして恨みを買って大丈夫なのでしょうか。

作者「大丈夫だよ」

大丈夫みたいですね。


うんざりしてきたので本編を読むのをやめ、各章のタイトルを眺めたのですが、


第2章 ヤック村の薬草農家編

第3章 キルケットのトレジャーハンター編

第4章 キルケットオークション編(前編)〜キルケットの女剣士編〜


農家だのトレジャーハンターだのオークションだの、商人とほとんど関係ないか、かけ離れたことばっかやってました。

設定どころかまともにあらすじ通りの内容を書けないとは、素人以下としか言えない内容でした。


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