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虐げられ続けた無能力者だけど、俺だけドラゴンの言葉がわかるので~の感想

主人公、シリルはドラゴンと意思疎通がとれる能力を持っており、ドラゴンを仲間と考えていました。

しかし所属しているギルドではドラゴンを道具としか考えておらず、考えの異なるシリルはギルドから追放されます。

その後追放されたシリルは自身の能力を生かし成り上がっていく……というのが本作のあらすじです。


それで、本作で主人公を追放したギルドについてなのですが、このギルドが何をやっているのかが全く分かりません。

わかっているのは竜騎士ギルドというギルドであること、ギルド名がリントヴルムということ、大手らしいことくらいです。

いつもは後に泣きついてくるギルマスの名前とかが出てくるはずなのですが、本作ではそういった情報が全然描かれません。

「まさかの『ざまぁ』無しか?」と思いましたが、あらすじどころかタイトルで『ざまぁ』がありますよと言わんばかりのアピールをしています。


追放された後シリルが道を歩いていると、ドラゴンを操縦しようとする竜騎士と嫌がって動こうとしないドラゴンが目に入ります。

シリルがドラゴンに話しかけると、そのドラゴンは足を痛めていることが分かりました。

原因が分かったことでその竜騎士はシリルに感謝しましたとさ。


このように他の竜騎士が推理ゲームをやっている中、主人公だけが直接答えを聞けるような状態なのですが、追放したギルドはシリルを役立たずの無能呼ばわりしたそうです。

具体的に描写しなければ矛盾は生まれないと、作者は思っているのでしょうか。完全に読者をなめ切っているとしか思えませんね。


フリーになったシリルが色々依頼をこなしていたある日、とある店で前に所属していたギルドの竜騎士に出会います。

そこらのなろう小説なら「土下座したらギルドに戻してやる」的な感じで、本気で戻すつもりはないんだろうな的な嫌味を言われるところですが、本作品では主人公のこだわりを捨てればやり直すことができるそうです。

当然断る主人公。それに対し竜騎士は、そこそこ本気で心配しているんじゃないかと思われるようなやり取りをします。

ギルドの中でも主人公の能力を買っている人がいるのかと考えさせれますが、どうせなろう小説だから『ざまぁ』のための生贄にしかならないんだろうなとしか思えません。


その後シリルはあることを思いつき、ドラゴンを一頭購入しました。

何を考え付いたかというと、そのドラゴンは貯蔵用の臓器を持っており、

鉱石を食べる→町の買い取り屋に持ち込む

を繰り返すよう頼みました。

それにより、シリルが動かなくとも安定した収入が入るシステムを作り上げましたとさ。


その収入は全部ドラゴンのために使われればよかったのですが、どうやらそんなことはないようです。

その証拠に、食べた鉱石の中に希少な鉱石が混じっていましたが、主人公はそれを売った金でギルドを立ち上げます。

ご主人様の為にドラゴンを働かせた金で立ち上げたギルドの名前が「ドラゴン・ファースト」なのは渾身のギャグなのでしょう。笑っちゃいますね、鼻で。

ちなみにギルドを立ち上げても、ドラゴンたちが何か変わるといったことはないようです。


これが皆さんご存じの、なろう主人公特有の「俺はいいけどお前らはダメ」の典型ですね。


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