「どうしよう、高校ナンバー1のイケメンの高木くんの秘密を知ってしまった。ま!どうでもいっか(笑)」
私--斉藤かなではとてもピンチである。何故ならば、高校ナンバー1のイケメンと言われる、高木一郎の秘密を知ってしまったからだ。
ま!どうでもいっか(笑)。
その日、私は学校の帰りに枝豆クリームパンを買うために
行き付けのパン屋へ向かっていた。
すると近くの公園から声が聞こえてきた
「好きです!付き合って下さい!!」
そして、公園を見ていると高校ナンバー1のイケメンと言われる、高木一郎
が公園で筋肉ダルマのフィギュアに告白をしていた。
「あ、やぁ斎藤さんこんにちは!」
「やぁ、高木くんこんにちはー♪」
「斎藤さん、こんな所で何してるのかな?」
高木くん焦ってるな、手の動きとか挙動不審だし(笑)
「私は、高木くんが筋肉ダルマのフィギュアに告白するのを
見学してたところだよ」
「…なんのことかな?」
「…私は、高木くんが筋肉ダルマのフィギュアに向かって
いかがわしいことをするところなんて見てないよ!」
「まって、誤解だよ!!というかいかがわしい
ことなんてしてないから」
「分かってるって、内緒にしとくから(笑)」
私は、決め顔でそういった…なんてね
「じゃ、私は枝豆クリーパンを買うから、もう行くね」
「ちょ、まって!」
後ろで高木くんがなんか言ってるが、ま、どうでもいっか!
僕の名前は高木一郎。昨日、筋肉ダルマのフィギュアに告白しているのを好きな子
に目撃された男子高校生である。
誰も人がいない公園で告白の練習をしようとしていたのだが、まさか
好きな人に見つかるとは
「というわけで、どうすればいい信二」
「モテ男が公園で筋肉ダルマのフィギュアに告白練習かよ(笑)」
この男は小学校からの幼馴染である、田中信二である。
「家に筋肉ダルマのフィギュアしかなかったんだよ!」
「女の子フィギュアだったことにすれば(笑)」
「無理だろ」
はぁ~どうしよう
「何の話してんの?」
と、話に割り込んできたのは、友達の佐伯正二である
「一郎が筋肉ダルマに告白したんだって」
「あ!だからモテるのに、誰ともつきあわないんだ」
「誤解だ!俺は筋肉ダルマのフィギュアに告白したんだ!」
「そっか…とりあえず、いつも通りスカートめくりでもする?」
おい、こいつどういう思考回路をしてるんだ!どういう
発想でスカートめくりが出てきたんだ!
「っていうか、スカートめくりなんてしたことないわ!」
ということで正二に、事情を説明した。
「そっか、じゃあ一緒に斎藤さんのスカートをめくりに行こうか!」
「行かないわ!」
「まてまて、二人で勝手に進めるな」
流石だぜ信二!正二を止めてくれ
「俺もやるぜ戦友!」
「いや、止めろよ信二!」
「大丈夫…捕まる時は皆一緒だ」
おい、この野郎
「まぁ、冗談は置いといて、シンプルに弁明すればいいじゃん」
「俺もそれがいいと思うぜ」
私、斎藤かなでは高木くんに放課後の屋上に呼ばれていた。
「わざわざ来てくれて、ありがとう斎藤さん」
「うん、こんにちは高木くん(笑)」
ヤバい、昨日のシーンが頭に浮かんで笑っちゃう
「…昨日のシーンは誤解なんだ!」
「大丈夫だよ、分かってるから(笑)」
「誰にも言わないよ(多分)」
「告白の練習をしてたんだ」
と高木はくんは行ってきた
「筋肉ダルマのフィギュアに?」
「あれしか、フィギュアを持ってなかったんだ」
もっと、別に練習方法があったのでは、フィギュアではなく
枝豆クリームパンに告白するとか
「そっか、筋肉ダルマのフィギュアと
付き合うことは出来たの?」
「だから、誤解だって」
「じゃあ、誰が好きなの?」
「それは… 言えないよ」
そっか、すこし興味があったんだけどなー♪
「そっか、言えないんだ」
「ま、練習してたのは分かったよ(そんなに隠したいのか(笑))」
まぁ、普通自分の好きな人を赤の他人に言わないよねー
「心の声が聞こえてるよ!」
「分かった、言うよ!」
おぉ!田中くんの好きな人の情報が手に入るのか。以外と
チョロいな田中(笑)
「斉藤かなでさん、好きです!付き合って下さい!!」
と高木くんは頭を下げてきた
マジか、なんでやねん!




