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JKが異世界転生したらイケメン吸血鬼でした。  作者: シアン
一章 慣れない異世界で
5/10

変身魔法を使おう!

前回

ステータスを確認しました。

「さて、基本的な事は大体分かったじゃろう?」


ひと通りの話が終わり、ヘルゼはユーキに尋ねる。


「はい」


「妾はこれから向かう所がある。個人的に、お主とはまだ話したいことがあるが、もう行かねばならん。」


ヘルゼさん、これから行く所があるのかぁ。

引き留めてしまって本当に申し訳ない。


今度会った時、ケーキを欲しいだけ奢らねば!


ヘルゼはユーキとまだ話したかったと落ち込んでいるらしく、肩を落としている。


20歳くらいのお姉さんの見た目であるヘルゼが、小さい子のようで可愛く感じる。


「ヘルゼさん、可愛いですね。」


あ、いつもの癖で、思ったことをつい口に出しちゃった。


失敗したなと思って反省する。


これは直した方がいいと周りの人達によく言われたものだ。


特に今は男なのだ。


これじゃ、初めて会ったお姉さんを口説くチャラ男じゃん。


ヘルゼの顔見ると、みるみるうちに赤く染まっていく。


「なっ...!妾が、可愛いなど...」


最後ら辺は、もごもごと喋って聞き取り辛かったが、どうやら照れているようだ。


やっぱり可愛いなー。

この可愛さは反則だよね!


これは男女関係ないわ。


ヘルゼはごほんと咳払いをして平静を取り戻す。


()(かく)だな、妾は行かねばならんのでな。もうそろそろここを出発しようと思うのじゃが、他に聞きたいことはあるか?」


いやもう、ヘルゼさんまじ私の神様、仏様だ。


「いえ、特にありません。ヘルゼさん、本当にいろいろお世話になりました。」


「何、構わぬ。妾は生まれて間もない同族(ヴァンパイア)を、放ったらかしにする程、腐ってはおらぬ。あ、そうじゃ。」


ヘルゼは何か思い出したかの様に言う。


「人族には、吸血鬼(ヴァンパイア)を良く思っておらぬ(やから)もおるようじゃから、吸血鬼(ヴァンパイア)特有のその銀髪や赤の目や牙を隠した方がいいぞ。」


ああ、前髪がやけに白髪だと思った。

これ銀髪なんだ。

目は赤色か。

前世には無い色だな。

やっぱり、牙ってあるんだ。

自分の舌で歯をなぞってみると、確かに尖った形の歯がある。


そういえばスキルにあった変身魔法って使えるんじゃ…。


さっき聞きたいことは無いと言ったが、新たに疑問に思ったことを聞いてみる。


「ヘルゼさん、変身魔法で髪色とかって、誤魔化せたり出来ますか?」


「変身魔法持ちか。出来るぞ。ただ、半日程しか()たんから、そこは気を付けた方が良い。ちなみに変身魔法は、なりたいものを頭の中でイメージして、何かてきとうに唱えとけば、イメージしたものになれるぞ。」


てきとうって、何でもいいのかな?


「なるほど。」


早速使ってみよう。

髪色と目の色と牙が問題なんだよね。


取り敢えず、黒い髪に黒い目に、前世のような歯をイメージしてみる。


そして


「へんっしんっ!」


と、子供の頃によく観ていた仮○ライダーが、変身する時によく使っていた言葉を唱える。


少し幼稚過ぎたか?


「うむ、見た目は人間の様じゃな。」


ヘルゼは詠唱については、特に気にしていないようだ。


変身魔法については成功したようだ。



「では、妾は行くぞ。また会おう。ユーキよ。」



ふっとヘルゼは微笑む。



「はい、ヘルゼさん。」



飛行(フライ)



ヘルゼはユーキの返事を聞くと、飛行魔法らしきものを唱え、みるみるうちに上空に飛んでいった。


ヘルゼの姿を見送った後、ユーキはヘルゼが教えてくれた方角を目指し歩きだすことにした。


ん?


吸血鬼(ヴァンパイア)って日光大丈夫なのだろうか?


前世と吸血鬼(ヴァンパイア)の特徴について、特に違いは無かったのだから、日光に弱くても可笑しくは無い筈なのだが。


まあそこは、前世と今世の違いなのだろう。



分からないものは考えても分からないのだから、そう捉えておこうと思うユーキだった。



村まで10kmなら、あと3時間もかからずに着くだろう。



それならと、ユーキは歩きながら、今の内に、自分の持つ他のスキルがどんなスキルなのか、実際に使ってみて、把握しておくことにした。

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