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JKが異世界転生したらイケメン吸血鬼でした。  作者: シアン
一章 慣れない異世界で
3/10

ステータスを確認しよう!1

前回

周囲を探索する事に決めたようです。

しばらく周囲を探索していたが、生い茂る森が広がるばかりで、人っ子一人どころか、

’’生物自体’’いない。


こんなことが有り得るのだろうか?


しかし、異世界で、前世の世界と比べること自体が可笑(おか)しいのかもしれない。


だって自称管理者の『シャルル』がーーーー。



ここで『シャルル』が言っていたことを思い出す。



『ファンタジー世界では魔法というものが存在し、命の危険にさらされることも多々あります。』


と。


重要な事以外、結構話を流して聞いていたが、改めて考えてみる。


魔法?

魔法って何?

魔女や魔法少女が使う、といわれているもので合っているのだろうか?

というか、私にもそんなものが使えるの?

もし使えたら、、、。


ここで私の口角が少し上がる。



ーー結構この世界、楽しめるかも。



前世では、得られなかったであろう感情が、込み上げてきた。



探索を進めるのと同時に警戒を怠らず、頭の中では、魔法が使えたら何をしようか、と妄想を始める。


頭がお花畑の真っ只中、生い茂る森の景色から、直径100メートルほどの、透明の湖水の景色へと移り変わる。


「き、れい。」


思わず感嘆の声をあげてしまう。

それほどに美しい光景だった。


一時その光景を眺めていると、30メートル先に人影らしきものを見つけた。


よく目を凝らしてみると、黒いローブを着ておりフードを被っている。


顔はフードのせいであまりよくは確認できないが、体格的に女性?なのだろうか。


黒いローブにフードと怪しさ満点だが、取り敢えず、人に出会えた事は幸いだ。


話し掛けて、ここはどこで街や村があるのか聞いてみよう。


異世界から来た私の言葉は通じるのだろうか?

と心配要素はあるが、このような機会を逃すわけにはいかず、話し掛けてみようと女性?らしき人に近づく。


相手と数メートルの距離と言う所で、相手が自分の存在に気付いたらしく、有り難い事に、相手から話し掛けてきてくれた。


「お主、何者じゃ?妾が気付かぬとは…。」


と少し身構えてきた。


言葉は理解出来る。


どうやら声的に、女性のようだ。

え、てか、何この、昔の日本の皇族や貴族が使ってそうな口調。

少し吹き出しそうになったが、初めてあった相手に失礼だと思い、堪える。


「えっと、何者と言われても…。私は、だだここの場所を尋ねたくて。」


取り敢えず相手が警戒しているようなので、質問に素直に応えてみる。


ん?というか、私は今男なのだから、女口調は流石にやめておこうかな。


「ここの場所?」


何を言っているのだ。という顔で相手が見てくる。

言葉も通じたみたいだ。


「実は道に迷いまして。ハハハ。あ、申し遅れました。私は、ユーキと言います。」


今の世界では、名前をつけてもらってないといか、つけてもらう人がいないので、前世の名前を名乗る。


「…本当か?」


なんか、めっちゃ疑ってくるんだけど。


「はい。」


相手は敵意が無い事を確認したのか、はぁ…と息をつくと、身構え体勢をやめた。



「疑ってすまぬ。今ちと、面倒事に巻き込まれておってな。」


「いえいえ」


警戒するほどの面倒事については触れないでおこう。


改めて向き直った女性の顔をしっかり見てみると、小さい顔に、すっと透き通った鼻筋、ぱっちり二重の大きな目に長い睫毛(まつげ)、厚くも薄くもない赤い唇の美人さんだった。


死んでから、この世のものとは思えない顔立ちしか見てないな。


羨ましい限りである。


しかし、肌は白いというよりは青白いに近いような気がする。


なんか、具合悪いのかな?的な感じだ。


「妾は、ヘルゼという。所で、お主はここの場所を知りたいのじゃったか?」


「はい。」


「ここはユハナ王国のジュオルダ森林じゃ。」


ユ、ユハナ王国!?ジュオルダ森林!?












…全く分かんない。


そりゃそうか。


んー、と唸って考え込んでいると、相手が私が分かっていないという事が分かったのか、


「お主、まさか生まれたばかりか?」


「!!そうですが。なんで、、、。」


分かったのだろうか。


「妾が何年生きてきたと思っておる。それにお主、見た目からして妾と同じ種族のようじゃからの。」


え、同じ種族って、私人間じゃなかったりして。

ハハ…。

女性に年齢について言うのは失礼かもしれないけど、ヘルゼさんの歳は先程の外見からみて判断すると…


「20歳くらい?」


私の回答を聞いて、女性はまたもや息をつく。


「この世界について、何も知らんようじゃな。」


「す、すみません。」


ヘルゼさんは親切に、この世界の国や基本的な事をいろいろと教えてくれた。


まずはこの世界の国だ。

北にはブルトン聖国、東にはアージニア帝国、南にはシュギール王国、そして今いる西がユハナ王国だ。このジュオルダ森林はユハナ王国とジュギール王国の間にある広大な森林らしい。

次に、種族についてだ。

人族はもちろん、魔法が得意な魔族や魔法を駆使する動物の魔獣、吸血鬼(ヴァンパイア)、亜種族である、外見は人間と変わらないが耳が長く美男美女ばかりのエルフ族、体は全体的に小さいが屈強で物づくりが得意なドワーフ族、人間と見た目が似ていて、耳や鼻が動物の獣人族等、多種存在するようだ。

もちろん魔法についても少し教えてもらった。

魔力量に個人差はあるようだが、この世界の人達は皆魔力があるらしく、魔法は珍しくないということ。

簡単に(まと)めるとこんな感じだ。


「ところでお主、ステータスを見る方法は分かるか?」


ステータス?

RPGのゲームを少しやったことがあり、HPやMPの事だと理解は出来る。

しかし、見る方法となると分からない。


「分かりません。」


「これは、簡単じゃ。『ステータス』と唱えればいいだけじゃ。」


「なるほど…。」


試しにやってみるか。


「ステータス」


唱えるとと同時に、透明のウィンドウのようなものが表れ、思わずのけ反る。


「妾には見えんが、見えたようじゃの。それに書かれているのがお主のステータスとスキル等じゃ。それは唱えた本人にしか、見ることが出来んから情報が漏れることはないぞ。」


試しに指で触れてみるが、感触はなく、そのままウィンドウを突き抜けた。


す、すご過ぎる。

今私は、田舎から上京してきた村娘の気分だ。

まあ体は男だけどね。


私は表示されているウィンドウを見て、ステータスを確認する。


長くなりそうなので、ここで区切ります。

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