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JKが異世界転生したらイケメン吸血鬼でした。  作者: シアン
一章 慣れない異世界で
2/10

異世界転生完了!

前回

管理者シャルルにお見送りされる。


「っ…。」


再び意識が戻り、私の視界が光を認識した。


どうやら、無事転生が完了したようだ。


転生する前の記憶は引き継がれてはいるらしい。


何故か、仰向けになって寝ていた私は、自分の上半身をむくりと起こす。


どのくらい寝ていたか分からないが、身体がやけに重い。


というか、転生なら、普通は赤ちゃんなのではないのだろうか?


親の概念を無視しているじゃないか。


ふと、お父さん、お母さんの顔が思い浮かぶ。


今改めてまた両親の事を考えると、涙が溢れだしそうだった。


18歳(だけに限らないが)の子供が親と予告もなく死別というのは大分精神的にこたえる。


ぶんぶんと頭を振り、感情を抑えて、先ずは目先の事に目を向けてみる。


自分の身体を、先程、光を取り戻した目で確認する。


私は、どうやら、中世ヨーロッパの男性貴族がいかにも着てそうな紳士服を着ているようだ。


手は前世の身体と比べ、大きいように見える。


否、手だけではない。


身体が全体的に、前世の身体に比べて大きい。


しかも、頭が重くない。


これは物理的にだ。前世の手よりも大きい手で、自分の髪の毛を触ってみる。



ショートカットだ。


後ろはうなじ、横は耳に少しかかるくらいで、前髪は目に少しかかるくらいだ。



所属していたバスケ部は、髪を結んでおけばOKで、髪を切りに行くのが面倒臭かった私は、ロングヘアだったので、こんなにもショートカットが軽いのかと感動する。


その後も、ペタペタと自分の手で身体を触ってみた結果、どうやら総合的に男性の体つきだ。


前世の頃の女子の身体と比べ、筋肉はだいぶあるし、胸がないのだ。

まあ前世でも無いと等しくはあったが。


…ということはだ。

前世の頃はなかったのが、今回はある可能性がある。


そう。自分の身体の下半身にだ。


ここで問題が生じる。


私は前世は女であり、男性の身体などなったことが無い。


結果からして、自分の身体とどう付き合っていけばいいのか分からない。



生活しているうちに慣れるだろうか。


というか慣れてくれ。私。



さて、この問題は後回しにして、それよりも、、、







「ここどこ!?」


自分の身体を調べる事に精一杯で、周りの状況を確認していなかった。


キョロキョロと周囲を見渡して見る。


どうやら周囲は緑が生い茂る森のようだ。


転生を完了した私が、まずこれからどうするべきなのか。


そういえば、最初に比べ身体が軽くなってきた。


こちらの世界に来たばかりなので、やっぱり歩いて周囲を確認した方がいいのかな。


人がいれば、村や街の場所も知りたいし、もしこのままここに滞在すれば、食べ物が無くて餓死するだけだろうしね。


あと、間違いなく異世界の何かと遭遇するだろう。


異世界にどんな生物がいるか分からないけど。


まあそこは、2次元モノにあまり興味が無かった私でも知っている、某マンガでいえば、おらワクワクすっぞ!!なんだけどなぁ。


悟○もこんな感じだったのかな、と少し共感を覚える。


「取り敢えず、歩くかぁ。」


どうやらこの世界でも、性格は変わらないようで、周囲を歩くだけでも、面倒臭く感じる。

だが、生きる為には仕方がない。


今後の方針は周囲を探索することに決めた。





転生無事完了です!

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