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短編集〜ワンライ〜  作者: 山芋娘
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この先の未来で、君と戦う

pixiv URL:http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=6825886


お題【音楽】

 お題【音楽】(ファンタジー?)





 音楽はいつもチカラをくれる。

 勇気をくれる。自信をくれる。

 音楽はいつだって、チカラくれる。


 そんな音楽は、物理的にチカラをくれるようになってから、数十年。

 突然、地球に降り注いだ彗星群の中から、科学者が偶然見つけた物質。その物質は、「エンジェルマリン」と名付けられた。

 エンジェルマリンは、なにかの力を持っていると考えられていたが、それは5年以上もの間、解明されなかったが、科学者の娘の歌に反応し、光出したのだ。


「これは!」と、科学者は歌との関係性を調べ始めた。

 エンジェルマリンは人々の歌に反応し、エネルギーを生み出していた。

 その効果を使い、現在は様々なものにエンジェルマリンが組み込まれている。




 そして、現在。

 エンジェルマリンが埋め込まれた商品は大量に作られていた。


「いってきまーす」


 女子高校生、アカネ。

 朝の忙しい時間、アカネは毎朝寝坊をし、母親に怒られながら学校へ向かう。

 玄関先でローラースケートを履き、慌てて家を出る。

 普通に走れば、絶対に間に合わない時間。けれど、アカネの履くローラースケートはエンジェルマリンが埋め込まれていたものであった。


「さぁてと、行きますか!」


 大きく息を吸い始め、走り出す。そして歌い出す。

 すると、ローラースケートに埋め込まれたエンジェルマリンが、光出し通常の速さよりも数倍の速さで、走り出す。


「輝き出すー。海への向こうー!」


 アカネの歌は、あまり上手いとはいえないが、楽しければ何でもいい。それがアカネ流である。


「あーかねー」

「あ、れんれん〜」


 同じクラスの蓮華も同じくエンジェルマリンの埋め込まれたローラースケートを履いて走ってくる。


「今日も遅刻ギリギリ?」

「れんれんだって!」

「はいはい、そんじゃいきますか」

「ほいよー」


 2人は、手をつなぐと一緒に歌い出す。2人の歌は共鳴し始める。

 エンジェルマリンは、1人の歌より2人の歌。2人の歌より3人の歌。共鳴が共鳴し、更に大きなチカラを生み出す。



 けれど、その楽しさは、ほんの始まりに過ぎなかった。

 これから始まる、戦争は誰も予想していなかった。




「アカネ……」

「蓮華……」


 2人が、敵対し傷つけ合うために歌うとも、まだ2人は知るよしもしない。





 END


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