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短編集〜ワンライ〜  作者: 山芋娘
33/39

齧ると毒

#深夜の真剣文字書き60分一本勝負

お題【青い林檎】


こちらのワンライは初めまして。

急に見つけたお題でしたので、よく分からない事になってるような気もしますが、お手柔らかにお願いします。



pixiv:http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=7097959




お題【青い林檎】




 家に帰ると真っ赤な林檎が、ダイニングテーブルの上に数個置いてあった。けれど、その中には一つ異質なものがある。『青い林檎』があるのだ。

「なに、これ」

 雪乃は惹かれるように青い林檎を手に取る。特に何も考えず口に近づけていく。

「何してるの!?」

 母親の怒号が飛び、青い林檎が手から離れ床に落ちる。

「あれ? 私……」

「もう……。なんで、こんな物が……」

「青い林檎なんて、珍しいね」

「……そう、ね」

「お母さん?」

 先程の雪乃と同じように、母親は青い林檎から目を離せなくなる。そして、ゆっくりと掴むと、一口かじる。

「お母さん!」

「……あれ?」

「おかあ、さ……」

 雪乃は母親から青い林檎を奪い取ると、一口かじる。そしてそのまま二人は倒れてしまった。

 しばらくすると、家に白衣を着た研究員が現れた。

「よし、二人を回収。いい実験になったな」

「室長」

「どうした?」

「この林檎、どうします?」

「ん?」

 青い林檎と一緒に置いてあった赤い林檎が、青く変色し始めていた。

「おお……、面白い現象だ。回収して研究だな」

「二人と車に詰め込みました」

「よし、今日の実験はここまで。撤収するぞ」

 彼らの研究は『青い林檎病』と呼ばれている。突然変異で生まれた青い林檎には、様々な成分が検出されている。

 しかし、それは人の体の中に入った時に現れる成分もあるため、人体実験をし続けている。

「今日の二人は、林檎の匂いに過剰に反応してたな。これはまたいい実験結果が出そうだ」

 室長と呼ばた男は、青い林檎を使い、国を支配しようと企んでいた。しかしそれはまだ先の話し。




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