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短編集〜ワンライ〜  作者: 山芋娘
17/39

寝込むなんて

お題【七夕】

pixiv URL:http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=6989053


女の子が嘆いてるだけの話。

 



 お題【七夕】



 7月7日は、七夕の日。織姫と彦星が1年に1度だけ会える日。

 そして、素麺の日でもあるらしい。たぶん、素麺を天の川に見立ててそう言っているんだろう。

 そんな事を考えていたら、庭から変な音が聞こえてくる。2階の部屋の窓を開けて、下を覗くとパパが竹を切ってた。


「パパ〜、何してるの〜?」

「ママと相談して、流し素麺やるために竹貰ってきたんだ!」

「へぇ……」

「楽しみにしててくれ。そう言えば、熱はどうだ?」

「まだダルいから、寝てるね」

「おう、ゆっくりしてろ!」


 平日の昼間からパパは、竹を切ってる……。今日は、有給休暇でも取ったのかな。

 そして私、恩田姫乃は熱を出し寝込んでいる。七夕に、織姫と彦星が会う日に、しかも私の誕生日に、熱を出した。

 最悪である。みんなからはメッセージが届くが、それだけで終わる。仲のいい友達には、彦星がいるのに、私にはいない。

 もう何もかも最悪だ。織姫も彦星も会えなきゃいいのに。

 ……それはダメだ。雨が降る。流し素麺出来なくなるから、流し素麺はやりたい。


「あぁー私にも彦星ほしいー」


 17歳になる誕生日に、私はひとり寂しい人間だ。


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