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二ず心

作者: 紺屋亮太
掲載日:2016/05/09

自分の死体をステージの上に置いて見てもらう事が最終的な表現方法だと理解した。

何かを愛する事は苦しく、愛するために表現し続けることも苦しい、文章を書くことも、食事をまともに採ることも、この答えにたどり着くまで出来なかった。


愛する事から少し離れて、やっと健康的に眠ることが出来た時にこんな夢を見た。

一人の弾き語りのシンガーソングライターがブルージーな声で歌ってるのだ、瓦礫を積み上げていく奴隷達の苦しみを歌っていた、文明開花直前のローマのような映像が夢の中にブワッと広がり、腰巻きのみで汗だくになりながら、倒れ行く仲間さえ無視して重たい巨大な石を運ぶ死の行列。


何故、、、夢に出てきたのか、シンガーソングライターは僕に何を語りたかったのか、答えは一言で終わる。


無意味な事など無い。


何故、そう言い切れるのか?無意味な事など無いなどと、奴隷達は救われていないじゃ無いか、当時の権力者のボケ共の、おもちゃになってただけなんじゃ無いのか?

でも、奴隷達の苦しみだけは後世に無限に残っているし、今の馬鹿な僕達はあの時代の奴隷達から、人に対する優しさの大切さを学び続けている。苦しみは、苦しみだけは残るんだよ。感情だから、宇宙だけは見てくれてる、僕達より遥かに先の未来の時代の馬鹿共も、学び続ける事が決まっている。

ピラミッド?あんな物ただの、物、モノ、に過ぎないよ、腐った女王のミイラだって、レプリカとあまり大差ない、本物だとしてもね。感情以外は遺す価値など何も無いんだ。

彼ら奴隷達の苦しみは、宇宙レベルで残るだろう。

ピラミッドは爆破すれば終わりだ。何の価値もない。


表現にも同じ事が言える。

最後に僕達表現者は、死体をステージに掲げるだろう、誰が何のためにどういう意図で、一瞬でも僕達を望んだのか、または一瞬でも愛したのか、それを第三者の誰かが理解し、次に繋げてくれたら、全て救われるのだ。


生も死も、善も悪も、冷静も狂気も、全ては宇宙を流れる無限の世代の風に残り、語られる。


あの人が作品に対して、表現に対して、一瞬でも抱いた感情は、消えることはない、たとえあの人の中で感情が冷めてしまい、つまらなく見えた時が来たとしても、一度でも作品に感動した事実は消えない。


僕は死ぬ瞬間に、今までに受けた全ての怒声と喝采を見るだろう、その全てが真実で、嘘をついた事実さえも理解する。

全ては宇宙レベルで教えてもらえるのだ。

死、それが僕を全ての答えへと導いてくれる。

そして、全ての人が僕に対して抱いた全ての感情に対して、僕は言うだろう。


全てに意味があった。

悩んでやっと精神的に安定して、書けたって感じですね。

落ちつくまでが大変でしたよ、何ものどを通りませんしね、吐いちゃうんです、何を食べても吐いちゃう、水も吐いちゃう、飲み込めない。

病気かなとか考えましたよ、やっと分かったんです、恋患いですね。

こんな事初めてなんで、恥ずかしいですよ。

でも何とか、その経験を作品に昇華?消化?いや、昇華出来ました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自分が作り出した作品、物体を重要視する人類が現在の世の中に氾濫する中、そこにかけた感情こそに意味があるとすることは、今後の自分の考え方や姿勢としてかなり役立つことだと思いました。 「ピラ…
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