クラゲ男の唄
彼の名前はクラゲ男、ちゃんと人の名あるけれど、あるだけ意味の無い名前、
なにゆえクラゲと呼ばれるか、呼ばれる理由は単純明快、彼は欠片も芯が無い、
信念・誇り・思想に拘り、それら全てを持ってない、持たぬだけならまだ良いけれど、
人から聞いた考えを、人から聞いた信念を、それは吾の考えと、それは吾の信念と、
いつの間にやら勘違い、元は他人の信念と、忘れ去って今になり、吾には芯があるのだと、
とても悲しい勘違い、クラゲ男は気が付かない、ただ流されいくだけなのに、
流れが無ければ沈むのに、吾は泳いでいるのだと、とても悲しい勘違い、
なんの意味すら無い生を、気付かずふよふよ流されて、クラゲ男は今日もいく、
これをお聞きの皆様に、とても大事なご忠告、皆様クラゲになりませぬよう、
お気を付けて生きなされ、クラゲに寄ってはなりませぬ、クラゲは人を刺す故に、
クラゲは脳が無い故に、言葉かけても馬耳東風、損して得無しバカなだけ、
これを聞いてるクラゲ達、早く人になりなされ、芯の無い者即ちクラゲ、
頭を使い生なされ、自分で考え生なされ、自分の芯を持ちなされ、さすれば人になりましょう。