1日 オセワになります
小さい頃から夢があったりして、まぁ、いわゆる日本1位とかそんな夢だった。
誰にでもあることだと思う。そしてその8割がその夢に負ける。
例えば中学3年生の夏。県大会まで行ったものの、なんの成果もあげられず、一回戦敗退とか。
コンクールで特別な賞ももらえず、あえなく引退とか。
私の場合は前者だった。
あとちょっとで夢に届くかもしれない。
そんなところまで、いきかかった。いきかかっただけだった。
そこにいけば、何か変わったかもしれないのに。
手を伸ばせたかもしれないのに、私は、伸ばすその手すら失った。
小学生の頃、いとこのお兄ちゃんがバスケットボールをやっているのを見て、
一目で気に入りスポ小に加入した。
小学生にしてはそこそこ背が大きく、リーダーシップがそれなりにあった私はそこそこの業績をあげた。
運動神経は悪くない方だった。球技が特に得だった。でも、足はすごい早いわけじゃない。
遅くはないけれど、陸上部に入っていればかなり優秀な成績だったハズだけど、
私は、中学でもバスケットを続けた。
3年生の夏、地方大会で敗れて、引退した。
受験勉強をした。勉強は不得意じゃなかったから。
行きたい高校に見事合格、なかなか優秀な点数で勉強しただけの成果を果たしたのだった。
そして、もちろん高校ではバスケットをやった。
先輩からいい感じに好かれ、後輩いびりをされていた子は部をやめた。
残った人は本気でバスケをする気らしかった。
一年の冬にはもう、レギュラーに入っていた。先輩からも認められた全てが順調だった。
楽して、時々つらいけれど、嬉しいこともあって、私の人生は大方ラッキーだった。
今、高校生2年生の夏休み。
田舎のおばあちゃんの家。
私のためにバスケットリングまで作ってくれた、大好きなおばあちゃんだ。
毎年夏にはここに来て、部活を休んででもここにきてのんびりする。
今回ばかりは、やや長めの滞在予定で、夏休みのほとんどを田舎で過ごすことにした。
部活が上手くいってないわけじゃないけれど、今回は気になることもあったから。
理由は至極簡単、単純明快。
母が
「夏休み中家に帰れそうにありません。パパに相談したところ、田舎のおばあちゃんに任せることに
決定しました。部活を休むのは心配だけれど、あなたを家に1人で置いておく方が倍心配です。
迷惑をかけないように、くれぐれもおとなしく過ごすように。
バスケをすることは禁止にしません。あなたの生きがいみたいなものだから。
ちなみに拒否はできません。家には誰もいません。ペットの『ういろう』はお隣さんに預けます。
余計なことを考えずに、勉強も忘れずに、しっかり休んできてください。
おばあちゃんにすいかを持っていくのもわすれないように。 母こと小林 恵凛より。』
という丁寧にもまともな文章をメールで送られたのだった。
だから、
「お世話になります。」
よそよそしい挨拶をして、おばあちゃん家に入ったのであった。
またまた飽きたので新しく、短めに終わります。