人生最大の選択*2
〈朝〉
うーん、このベット最高に寝心地が良かった。
ぐっすり眠れた。
もう少しこのまま眠っていたいな~。
セ:「お兄ちゃん、もう朝ですよ~起きるのです~。」
そういってセルピナ様が部屋に入ってきて僕のお腹に乗っかてきた。
ゴフ
いくら小さいからといっても結構来るものがある。
「おはようございます。セルピナ様どうか下りていただければありがたいのですが」
セ:「ムぅ~、お兄ちゃん僕にそんな敬語で話さなくていいのですよ~。
ピナちゃんって呼んでください。」
えー、いきなりそんなハードル高いな。
「では、ピナちゃんでいいのかな?敬語はたまに出るかもだけどごめんね?」
セ:「まぁ、それで許してあげますですよ。」
なぜか許された。
セ:「そうなのです、ヒャダインのお爺ちゃんが呼んでるんです~」
ヒャダイン様が僕に何か用だろうか?まぁ呼ばれているのにいつまでも寝ているわけにはいかないし起きようか
「それで、ピナちゃんいつまで僕のお腹に乗っかてるつもり?」
セ:「暖かくて気持ちいいのでもうちょっと居たいのですよ。」
えー、用事はいいのだろうか?
ア:「セルピナちゃん、いい加減にしないとヒャダイン様に怒られるわよ~」
そういってアリア様が僕の部屋に入ってきた。
セ:「むぅ~わかったのですよ、姉さんが言うなら」
しぶしぶといった感じでセルピナちゃんは僕の上からどいた
「えっと、アリア様おはようございます。」
ア:「ええ、おはよ~ございます。皆さん昨日の所で待っているから行きましょう」
皆、集まっているって何の用事だろうか?
僕は疑問に思いつつベットから降りて皆が集まっているところに行くのだった。
昨日の部屋までたどり着いた僕は、昨日と同じ席に腰を掛けた。
「おはようございます、皆さま遅くなりまして申し訳ございません。」
そう僕が言うとヒャダイン様が返事してくれた。
ヒャ:「いや、むしろすまんな。急に呼び出してしまって」
ヒャ:「お主に考えてもらっておる現世かここに留まるかの選択にもう一つ付け足そうと思ってな」
おお、ここに来てもう一つ選択肢が増えるのか正直まだ僕自身どっちとも決めていなかったので
新しい選択肢はありがたい。
「それで、その選択肢とはどういったものなんでしょうか?」
ヒャ:「うむ、我々が管理する異世界にお主を転生させるというものじゃ」
異世界に転生?転移じゃなくて?
ティ:「まあ、樹さんが不思議に思うことはわかります。少し長くなりますが説明させていただきます。」
ティ:「樹さんは元々別の世界に転移される過程でこの神界に間違えてきてしまったわけですが
神界の規定で別世界に転移するのはそう易々とできることではないのですなのでヒャダイン様が
転移ではなく転生なら魂の輪廻転生の輪に少し手を加えれば我々の世界に連れてくる事が可能になるというわけです。
まぁ、正直この行為自体がかなりグレーよりなので後でその分世界の調整などしてもらわないといけなくなりますが」
つまりだ、僕が一度死んで魂の状態になったら異世界への転生が可能になるというわけだ。
これは、最近読んだ小説とかでもよくある〈トラック転生〉みたいなものだろう。
正直、異世界には興味があるが一回死ぬということは怖いし転生してもうまくやっていけるのだろうか?
今度は、また別のもんだが増えて考えがまとまらない。
ヒャ:「まぁ、昨日言った通り早く結論を出す必要はないし転生するとなったら色々スキルやらは融通をきかせてられるから安心性」
色んなスキル?!確かに魅力的だ。
でも、死ぬのが一番怖い。僕遺体の苦手なんだよなぁ~
ティ:「そこも安心してください。セルピナなら痛みなく安らかに逝かせてくれるでしょう。
なんせ、生命の神なのですから」
セ:「正直、お兄ちゃんに能力を使うのは嫌だけどどうしてもっていうなら逝かせてあげる♡」
うぁ~、まあそれならいいかなぁ~
「あのスキルのことなんですが例えばどんなスキルがもらえるのですか?」
ヒャ:「そうじゃな、〈異世界言語〉〈アイテムボックス〉〈鑑定〉それに今渡しておる。
〈身体強化Lv2〉〈体力回復〉それとお主が欲しいスキルとわしは考えておる。」
おお、凄く異世界転生ぽい。まぁ確かにその異世界転生の話なのだが
どうしよう、今正直異世界転生したいと思っている自分がいる。
でも、こんなに簡単に決めてもよいのだろうか?
エ:「樹殿考えておられるのですね。そう簡単に決めれるものでもないでしょうし朝ご飯でも食べて
栄養をつけて考えませんか?」
「そうですね、僕もちょっとお腹すきました。」
そんな会話をしているとメイド服を着た人がご飯を僕の前に運んできてくれた。
メニューとしては、普通の朝飯である。
丸いパン(ブール)とベーコン、スクランブルエッグとサラダとスープが出てきた。
そういえばここは神界なので彼女も神様の一人なのだろうか?
「そういえば、彼女も神様の一人なのでしょうか?」
僕は疑問に思ったことを口してパンをちぎって食べた。
ヒャ:「いや、彼女はまだ神ではないがいずれは下級審ぐらいの実力が付くじゃろう」
ヒャ:「まぁ、あと数百年後の話じゃがなw」
規模が、大きすぎる。…僕らと時間の感覚がやっぱり違うのだろう。
「それにしても皆さんはご飯を食べないんですか?」
僕の前だけにご飯はあるのだが皆さんの所には何もないのである。
ティ:「我々は、神であるので食事は不要なのですよ。ですが一人で食べるのも寂しいかと思いますので
今晩からは私達もいただくことにしましょう。」
なるほど、神様なのだからそこらへんはいらないのか。
と、僕はベーコンとスクランブルエッグを食べながら聞いていた。
あ。このスクランブルエッグ濃厚でおいしいどこの卵使っているんだろうか?
そんなことを考えながら朝ごはんは終了した。
ヒャ:「良い食べっぷりじゃったな。さて、樹よ今日はどのように過ごす?」
そう、ヒャダイン様に言われて考えてみた。
「そうですね、今日は体を動かしてみたいです。今の自分がどれだけ動けるのか試してみたいんです。」
ヒャ:「そうかそうか、それなら庭園を後で案内させようそこで十分体を動かしてくるがよい」
ハ:「なんだ、おう坊主俺が鍛えてやるぜ。」
ハハ、それは丁寧に断りたい。
食事が済んだので僕は元の部屋の前まで戻ると先ほどのメイドさんが立っていた。
メ:「ヒャダイン様より樹様のお世話を仰せつかりました。宵﨑 カンナと申します。短い間ではあると思いますがよろしくお願いいたします。」
なるほど、ヒャダイン様が…それよりも結構冷たい感じな感じだ。
「初めまして、僕の名前は渡良瀬樹です。宵﨑さんよろしくお願いいたします。」
そういえば、僕昨日そのままベットで寝たからお風呂入ってないや。
着替えとかどうしようか?
宵:「それでしたら、すでにお風呂の準備とお着換えの準備もすべて脱衣所に用意しておりますのでいつでも私に話しかけてくだされば案内いたします。」
なんで、僕の考えていることがわかるのかは考えないけど用意が良すぎる。
こういう人を完璧な人というのだろうか?
「じゃあ、さっそく案内してくれますか?」
そんなこんなで、さっそくお風呂に向かうのであった。




