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青く考える

作者: 佐藤傑

『今、暇?』

消して、

『今日何してた?』

キモいかな、消して、

『オススメの本読んだよ!』

よし、これでいこうかな。



 優香東京いるらしいぜ、と耳に入ってきた。思わず、えっと声が出る。夏季休業中終わり際に東京旅行かよと思いながら、話を聞くと、どうやら学校の研修らしい。男女もおんなじくらいの人数で行くという話である。こんなの合コンかなにかだろ、普通に。

 話は続き、俺と同じ学年の男が、連絡を取り合って一緒に集合してたらしいじゃないか。こういう連絡を聞くと胸と言うか、もっと奥の心臓付近の場所が、野郎に握られて具合が悪くなる。

 ため息をついて立ち上がると視界が黒い靄に食べられて意識が朦朧とする。そんなのは一瞬で晴れ、いつもの視界が広がる。いっそのこと黒い靄に食われて死んだら楽なのにと思いつつ、尿意をなくすため便所に行く。ほんとはあいつら付き合ってて俺のこと騙して遊んでんじゃねえの、一方的な妄想にふけながら、体の真ん中から流れる温かいものがだらだら黄色い筋を残しながら流れていく。

 正直こういうのがあると生きてる気がしなかった。じゃーと音が鳴るやけにうるさい水道で手を洗う。やっぱ2人は出来てる、あいつは誰にでも優しいから、根は暗いから男から話しかけたんだ、何気に優香から連絡してるかも、あいつらならおにあいだよ、きゅっと音を鳴らし水道を止める。俺は考えすぎなんだろうか。だけど連絡も出来ないような俺には考える資格もないかもしれないね。失礼いたしました。

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