05
「もしも万が一……何かの間違いで終日さんが勝ったら、この世界を滅ぼさないで
あげます。でも私が勝ったら、二度とこんな遊びはしないでくださいね」
勝負の前に、空々忍は臆面も無くそんな事を言った。滅茶苦茶だ。
「きみさあ……滅茶苦茶言ってるの分かってるか? 山賊より性質が悪いぞ」
「……冗談ですよ。こんな要求が本当に通ったら、呆れて物も言えません」
「……」
「では、勝った方は負けた方に好きな要求が出来ると言うのはいかがです?」
「……妥当だな」
おれが勝ったら、空々は夢の国出禁にしてやる。それか、反対にこの国を守護す
る義務を与えてもいいかもな。狂暴な女だし、味方になったら役に立ちそうだ。
逆にあっちが勝った場合どうなるか……想像に難くない。
「それで? 勝負の方法はどうする?」
話が具体的になってくると、正義が楽しそうに舌を出し、身を乗り出した。この
男のこういう単純なところ、おれも見習いたいものだ。
「と、とにかく穏便で公平なものがいいと思います……」
対して、ゆめは終始逃げ腰だ。とにかくこの場を丸く収める事しか頭に無いらし
い。焦り切った表情が分かりやすく、チャーミングだ。
その相棒の横顔を見てか、空々は無表情のままで「そうですねえ」とゆめの希望
を呑んだようだ。
「では、私は簡単なゲームを提案します」
「……それ、きみに有利なものじゃないだろうな」
「ある程度はそうですね。ですから、次は終日さんが提案してください」
「次?」
「四人で一つずつゲームを提案しましょう。先に三勝したチームの勝ちで」
「ふぅん……一見平等だが、二勝ずつした場合はどうなる?」
「あなた達に二勝もさせてあげないので大丈夫です」
「あのなあ……」
「冗談ですよ。二勝出来たら、そっちの勝ちで結構です」
「……なんだって?」
つまりこれから四戦して、そのうち二回勝てばいいのか。
逆に言えば、空々達は一回しか負けられない。
さらに、ゆめは空々の足を引っ張るだろう。そんな状態で三勝もできるものか。
やつはおれ達を侮っているらしい。目にもの見せてやろう。
念のため、正義に視線を送る。おれのアイコンタクトをどう捉えたのか、やつは
にやりと純朴な笑みを浮かべて親指を立てた。
「いいだろう。きみの提案するゲームとやらを始めてくれ」
「よしなに……」
空々はいかにも慇懃に一礼すると、おもむろにゆめを振り返った。ぎくりと怯え
る身体を強張らせた彼女の態度に構わず、空々が耳打ちをした。
『深淵の大帝』でそれを聞きとる。
……え?
今、信じられない言葉が聞こえたんだが……?
どうやら耳打ちされたゆめも同じらしく、顔色を真っ青にしながら恐る恐る空々
に抗議の目を向ける。
「し、忍さん……わ、私にそんな真似をしろと、本気で仰るんですか?」
「仲間でしょう? 協力してくれると私としても嬉しいのですが」
「で、でも、そんな手に引っかかるとは思えませんし……」
「そんな事はこの際どうでもいいんですよ。むーちゃんさんが私のために一肌脱い
でくれるかどうか、そこがまさしく肝要ですので」
「ええ……」
ゆめは明らかに納得いかない様子で空々とおれ達を交互に見つめ、頬を赤らめた
り頭を抱えたりしていたが、最終的に観念したらしく、渋々ながら頷いた。
おいおいおい、本当に『それ』をやるのか?
俺の動揺を知ってか知らずか、空々はほんの僅かな躊躇も見せず、懐から何かを
取り出してみせた。それは赤茶色に輝く銅の硬貨だった。
「これは一セント硬貨……通称『ラッキーペニー』です。縁起がいいでしょう?
しっかりと見ていてくださいね」
言いながら、空々は親指を握り込むようにして拳を閉じ、人差し指の腹の部分に
ラッキーペニーとやらを乗せてみせた。そのまま親指を立てると、硬貨が射出され
る格好だ。いわゆるコイントスのポーズだ。
その状態で硬貨を見ろという事は、コインの表裏……あるいは両手を離してどち
らの手に握ったかを当てるゲームだろう。なるほど自分で言うだけあって、実にシ
ンプルなゲームだ。
先の動きを見る限り、空々の動きはとてつもなく素早い。まともな方法では追い
つく事はおろか、目で追う事さえ出来ないかもしれない。
しかも隣にはゆめがいる。未だに釈然としない顔をした彼女は、不意に自分の膝
元に手を添えた。真っ白なワンピースの裾を手で握り、ふるふると震えている。そ
の顔はまっすぐに下を向いていて、決して正面のおれ達を見ようとしない。
ゆめはそのまま、少しずつ自分の手を上げていった。
「ちょ……不破さんっ!?」
突然の事に、正義が声を上げた。
無理もない。目の前で美麗な女子が突然スカートをたくし上げ始めたのだから。
おれだって目を奪われずにはいられない。たとえ先刻、空々からゆめがそういう
指示を受けていた事が分かっていたとしても。たとえその間に、空々の指からコイ
ンが射出されたとしても。
「うう……」
ゆめは顔を伏せたまま、全身を震わせて嫌悪と不満を露わにしていた。おれの見
る限り、彼女はこういう行為を極端に嫌う。相棒の魔神に頼まれたとはいえ、それ
を行うのは屈辱だろう。
そんな彼女の姿に、背徳的なものを感じないといえば嘘になる。おれだって真っ
当な男子だから、反応せざるを得ない。
空々の策略だと分かっていて尚、乗せられざるを得ない。
「……さあ、終日さん。コインはどっちにあると思いますか?」
膝上十センチくらいで止まったゆめの脚に気を取られている間に、空々が両拳を
握り締め、突き出していた。
その言葉とともに、ゆめがスカートの裾を離した。もっとじっくり見ていたかっ
たが、やむを得まい。顔を上げたゆめの、羞恥に満ちた表情が見られただけでも満
足だ。
しかし……どっちの手にコインがあるかだって?
ゆめの陽動のせいで、空々の挙動なんて全く見ていなかった。
もちろん正義も同じらしく、おれが視線を送ると、やつは気まずそうに首を振っ
ていた。
下劣な手である。ゆめが嫌がる方法を使ってまで勝利をもぎ取りに来るとは……
あの女、相当頭に来ているらしい。そこまで苛立たせたつもりはないんだが。
しかし、こっちも負けるわけにはいかない。ここが夢の世界なら『深淵の大帝』
であらゆる事が解決するのだ。
大帝はなんだって出来る。たとえば過去の、おれが見ていない映像を巻き戻して
見直す事だって出来るのだ。夢の中にいれば、この能力は無敵なのだ。
そして、大帝はあっさりと回答を出した。コインを受け取った手は、間違いなく
左手であるとおれに伝えている。ふん……簡単なものだ。
おれは一切迷う事無く、空々の左手を指した。
空々は薄気味悪い笑みを浮かべ、左手を開いた。
そこにはコインが無かった。
「……なんだと?」
「目に見えるものが全てではないというわけですよ……はい」
そう言って空々が開いた右手には、しっかりと一セント硬貨が握られていた。
『大帝』が誤情報を掴まされた……?
ばかな、あり得ない。『大帝』が見た映像は間違いないし、その後空々が手を開
く事は無かったし、入れ替えの余地はゼロだ。
だったら……そもそも硬貨は二枚あった? 要するに、イカサマという事か?
いまいち釈然としないが、そう捉えるより他ない。
上手くしてやられたらしい。ちくしょうめ……
「ふふふ、これで一勝ですね。同じ調子であと二勝……簡単ですねえ」
空々が一人でにやついていた。
……ふん、まあいい。空々が提案するフェーズはもう終わった。
ここからおれや正義の出題を、あいつが両方とも手にする事が出来るとは到底思
えない。こっちで無理難題を与えれば、それで終わりだ。
「……次はおれが提案する番でいいよな?」
おれの問いに、三人が一斉に頷いた。よーし、もう勝ったな。
「ゆめ、空々。ここはおれが作った『怠惰の街』の城。下に見えるのはその城下町
で、広さは大体東京都と同じくらいだ」
「はあ……それで?」
「城下町の家屋の屋根瓦、何枚あると思う?」
「……ほほう」
「制限時間は三十秒だ。この街の屋根瓦を全部数えて、その枚数を答えてくれ」
「……」
空々は何も言わなかった。ゆめは不安そうにその横顔を眺め、おれに向かって何
とも言えない顔をした。
……さすがにアンフェアだったか?
いくら空々が素早いといえど、屋根瓦の数を数えるなんて不可能だろう。並外れ
た記憶力と根気が必要だし、目も良くないといけない。
なにより、瓦の数なんて『深淵の大帝』でいくらでも増減させられる。最悪の場
合、後出しで数を変えられるのだ。
負けは絶対に無い。おれの勝ちは揺るがない。
空々は動かなかった。街の様子を眺めるでも、おれに食って掛かるでもなく、笑
みを浮かべたまましゃがみ込んで足元に手を置き、その体勢のまま見上げてきた。
「……分かりました。答えは0枚です」
「……正気か?」
「ええ。さあ、正解を答えて下さいな」
「…………」
眼下の街は瓦屋根だらけだ。0枚なんて事はあり得ない。
だが実際によく見ると、確かに空々の言う通り、瓦は一枚も無かった。
どの家屋の屋根も、綺麗に瓦が剥がされている。
瓦という瓦が、城下町から消失していた。
ばかな……さっきまで、確かにあったはずだ!
それが突然無くなるなんてあり得ない。『深淵の大帝』に探させよう!
失われた大量の瓦……それは何故か、足元の城の中に溢れんばかりに安置されて
いた。もちろんおれの力ではない。
先刻……空々がしゃがみこんだのは、そのためだったのか。
おそらくやつの能力は物体を別の場所に移動させる事。町中から瓦を集め、城の
中にぶち込んだのだ。おれの指定は城下町であって、城ではない。
悔しいが、またしてもしてやられたわけか。
ここから『深淵の大帝』で瓦を発生させたとして、果たして空々はそれを放って
おくだろうか。
多分そうしない。見てもいない瓦を瞬間移動出来るのだから、きっと発生させた
傍から没収されるに違いない。
……認めるしかあるまい。おれの負けだ。
「……いいだろう。空々、きみの勝ちだ」
「やれやれ、簡単ですねえ。もうちょっと張り合いが欲しいんですけどね」
いかにもこちらを挑発するように、空々が吐き捨てた。
二連敗からのこの態度……おれの心情も穏やかではない。
まして直情的な正義が、大人しくしていられるわけもなかった。
「うおおおおっ! こうなったら実力行使だああああっ!!」
半ばやけくそ気味にそう言って、正義が鉄拳を握って空々に飛び掛かった。
おお、勇ましいぞ正義……!
だがそんな単調な攻撃が、果たして空々に通じるだろうか……
「ふむ……それは私の得意分野ですよ」
空々は涼しい顔でそう述べると、飛んできた正義の鉄拳を片手であっさりと受け
止めた。
「な、なにいっ!?」
空いた片手を握り締め、意趣返しと言わんばかりにパンチを繰り出す空々。その
攻撃は光さえも追いつかないほどの速度で、『深淵の大帝』をもってして尚、正確
な目視は敵わない。もちろん、正義の防御はまるで追いつかない。
「ぐあああああっ!!」
結局ほんの一秒にも満たない間に、正義の身体は数百発のパンチを撃ち込まれ、
見るも無残なぼろきれと化してしまった。
なんという圧倒的な戦闘力。正義だって、決して弱い方ではないというのに。と
いうか身体能力だけでいえば、おれよりも上だろう。
それ以上に、空々が強いらしい。
「ぐぬぬ……なら能力で片を付けてやる! 俺の『剣なき秤』は……」
「残念でした、剣ならここにありますよ」
次いで、正義は手元に秤を具現化したが……力を発揮する間もなく、空々が後か
ら具現化した刀によって一刀両断されてしまった。
尚も刀の切っ先が、正義の喉元に迫る。この体勢から逆転する方法はあるまい。
「……分かったよ、くそ! 俺の負けだよ空々さん!」
「はい。じゃあ後は終日さんですね」
刀がこっちに向く。威圧感やばいな、これ。正義のやつ、よくこんな相手に肉弾
戦を提案したものだ。
おれだって、素の状態じゃまず勝てまい。ここが夢の中で良かったよ。
「……『深淵の大帝』」
おれは目を閉じ、自らを解放した。
視界が高くなり、自分自身の肉体が足元に転がり落ちる。
変わり果てたおれの姿に、ゆめが怯えを露わにしていた。
「……ゆめ。おれが怖いなら、目を瞑っていた方がいい」
「……い、いえ。私は大丈夫です。終日さんの戦い、見させてください」
今にも昏倒しそうな真っ青な顔で、ゆめは殊勝な事を言う。
……これだから彼女は、おれの心を掴んで離さないのだ。
ゆめの心と身体は、おれのものだ。少なくとも、空々の好きになんてさせるか。
指を鳴らす。するとそれだけで、夢の国は思うがままに操作できる。
空間が伸び、空々とおれとの間に数キロほどの巨大な真っ白い空間が生まれた。
これだけ遠ければ、いかに空々が素早くとも、不意を打たれる事はあるまい。
次いで、空々の頭上に鉄槌を振らせた。文字通り全長数百メートルはある巨大な
ハンマーだ。しかも雨のように、何十何百と。
「……無駄ですねえ」
空々は刀でそれらを切り裂き、自分の頭上を守った。両断されたハンマーの残骸
ははるか遠方まで吹き飛び、彼女の周りには積もらない。恐ろしい切断力の刀だ。
「では、これでおしまいですね」
もののついでのように、刀がこっちに飛んできた。
しまった……刀の射程が滅茶苦茶長いのを忘れていた。数キロあろうがなんだろ
うが、刀身が同じだけの長さなら関係無いのだ。
防壁を造る暇も無く、おれの身体は真っ二つになった。
「はい、私の勝ちですね」
「……おいおい、何を寝ぼけた事を言っているんだ?」
おれは真っ二つになった身体を放棄して、空々のすぐそばに新しい身体を作り出
した。最初の『深淵の大帝』と全く同じの、完全なコピー体だ。しかも斬られた傷
は残っていない。
現れた勢いのまま、殴りつける。さしもの空々も不意を衝かれたらしく、おれの
拳をまともに食らった。僅かに頬を腫れ上がらせた空々は、そのダメージが再生す
るほんの僅かな間にも、笑みを絶やしたりはしない。
「……へえ、存外に面白いじゃないですか」
「面白がってる場合じゃないぞ。大人しく負けを認めたらどうだ?」
「さあ……どうでしょうね」
空々はまたおれを斬った。しかしいくらやっても無駄だ。何度だっておれは復活
出来るし、その度に攻撃を繰り出す。
あっちは斬る事しか出来ないが、おれはなんだって出来る。殴打や切断はあまり
効果が無さそうだが、物量で押すのは悪くなさそうだ。何回目かの復活の時、おれ
はその場に大量の質量を作り出し、空々の身体を覆った。
肉の塊に閉じ込められた空々は、ようやく余裕の笑みを消した。
「……これは、あまり気分の良い攻撃ではありませんね」
「攻撃というより、封印だな。これできみはもうここから抜け出せない」
「……」
空々は無言で刀を振るった。おれの身体の一部が裂け、肉の塊に亀裂が走った。
だが空々がその空間に手を伸ばす間を与えず、おれは新たに肉体を造り、再び彼女
を閉じ込めた。
「……どんなに速く動いても無駄だぞ。おれの身体は今、きみの刀が通り抜けた直
後に同じ場所に肉体を造り直すようにプログラムしたからな」
「ほほう、そんな事まで出来るのですか。それはすごい」
「夢の国において、おれは無敵だ。どうだ、あと三十秒でここから抜け出せられな
かったら、きみの負けという事で構わないよな?」
「戦闘不能という意味では、そうですねえ」
「……」
空々の態度に、いつのまにか余裕が戻ってきている。状況は絶体絶命のはずなの
に。まさかこの完璧な布陣を崩せる力が、彼女にあるというのか?
確かにまだ、彼女はおれに見せていない能力がある。
何でも斬れる刀に、さっき瓦を瞬間移動させた能力……あと一つが不明だ。
だが何にせよ、ここから抜け出せるわけがない。
仮に抜け出せたとしても、無敵のおれを倒せるわけがない。
「なんだかあなた、丁寧にフラグを積み立てていませんか?」
「……何の事だよ。それよりカウント始めるぞ」
「その必要はありませんよ。抜け出す算段はつきましたので」
「……なんだって?」
「あなたの『深淵の大帝』……良い能力ですよね。でも自分で気づいていないんで
すか? あなたはその弱点を自分自身で話してしまっているのですよ」
「……?」
ばかな、そんなはずはない。
そもそも『大帝』に弱点は無い。夢の国の神羅万象を司るこの能力は、紛れも無
く無敵なのだから。
「……ほら」
おれの心を読んだかのように、空々は不気味に微笑んだ。
「夢の国で無敵……つまり、現実ではそうじゃないって事ですよね」
そう言って、空々は刀を振り下ろした。
無駄だと思ったその行為は、劇的な効果を生み出した。
斬られたのはおれの身体じゃない。
この世界の方だった。
刀が通った空間の切れ間から、何かが見える。それはまさしく、おれや正義やゆ
めの実体が眠っている、現実の世界だった。
「くっ……」
夢と現実が交じり合う。
夢の国に現実がなだれ込んでくる。
その空気に触れて、おれの身体は溶けてしまった。
「……はっ!」
一瞬だけ意識が飛び、覚醒する。『深淵の大帝』が解除され、夢の世界のおれが
目を開けたのだ。
だがその一瞬を、空々が見逃すわけもない。おれが身体を起こした頃には、夢の
国はもう崩壊していた。
「『マーフィーの愛と希望の幸福論』……夢の国とやらのあらゆる物質を現実世界
に放り込みました。もはやここは、単なる搾りかすですね。つわものどもが何とや
ら……終わってみれば儚いものです」
味気ない灰色の空間に、正義とゆめが転がっていた。まもなく二人は消え、空間
の隙間から見える現実世界で、眠っていた彼らが徐々に覚醒していくのが見えた。
「……さあ、そろそろ私達も目覚めるとしましょうか」
おれの返事を聞かないうちに、空々が刀を振るった。
今度こそ真っ二つに切り裂かれたおれは、完全な負けを悟った。
「……空々、一つ聞かせてくれ。おれはきみの何を傷つけたんだ?」
ぼやける意識の中、最後に問いを投げかけた。
空々はもはや興味を失くした顔でおれを見下ろし、首を振った。
おれは一体どうすればよかったのだろう。
どうすれば、この結末を避ける事が出来たのだろうか。
たっぷりの未練と不満を残し、夢の国は崩壊した。




