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: 部員紹介
久しぶりに嫌な夢を見た。
私にひどく罵ってくる人がいた。
いや、声というより音にしか聞こえないけど、手振り素振りからしてそんな感じがする。
顔を見たくても、ペンでぐちゃぐちゃに塗りつぶされていてわからない。
何を言っているのか理由を尋ねても、罵詈雑言らしき雨が止まらない。
すると今度は、私の手を誰かが掴んできた。
振り向くと、その人も顔が塗りつぶされていて、誰だか分からない。
けど、その人も何か私に訴えかけていて、腕を強く引っ張ってくる。
逃げ出したいけど、掴む手は強すぎるし、耳障りな音も徐々に大きくなっていった。
うるさいッ! もうやめてッ! て、叫んでも止まらなかった。
でも、よく見ると、その人達には共通点があった。
それは、前の学校の制服を着ていたこと。
でも、二人とも違ってた。
何故なら、二人は全く違うタイプの人間だと、アタシがよく知っていたから。