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三題噺もどき

梅雨日

作者: 狐彪

三題噺もどき―はちじゅうきゅう。

 お題:人・梅雨・炊飯器




 どんよりとした雲が空を覆っていた。

 こんな朝は、どうも気分が上がらない。

(こんな時は、好きなものを食べるに限る!)

 なんてのはただの自論だけど。

 美味しいものを食べるのは、嬉しいものだろう。

 特に好物となればなおさら。

 ―食い意地はりすぎか…?

「んしょ、」

 さっそく食事つくりに取りかかる。

 考えるよりもすぐ行動。

 炊飯器に研いだお米を投入する。

 早炊でセットし、出来上がるまでの間におかずを作っていく。

 梅雨のこの時期は、どうもジメジメしていて暑いので、さっぱりしたものが食べたくなる。

「オクラ……あったけ…?」

 ―あと、納豆と、ネギと、

 冷蔵庫にあるものだけで、簡単なものを作っていく。



  ザァァアァアアアアアア―!


「あれ、」

 雨が降り出した。

 外では、人がいそいそと、走り去っていく。

(本格的に降り始めた……)

 外に出るのめんどいな―

 ホントは買い物行きたかったんだけど…。

 なんておもっていると。


  ピーピーピー


 ご飯の炊けた音がした。

 パカ―と開けると、ふんわりとお米の匂いが広がる。

 それを少し小さめの丼によそう。

 その上に、納豆とオクラを混ぜておいたものを掛ける。

(ネバネバ丼ってねw)

 たまたま見つけた漬物を机の上におく(賞味期限がやばかった……)

「いただきます。」

 ネバネバの丼を食べながら、漬物で、口の中をリセットしていく。

(まぁ、あんまり意味無いけど…)

 あぁ…あと長芋とか、会ったら完璧だったのに―

 と思い、

(長芋買いにいこ…)

 と心に決めた。




「ふぅ、ごちそうさま、」

 食べ終わり、外に出る準備をする。

 傘と、タオルと―

「さて、行ってきます。」

 外は雨が降ってはいるが、梅雨だから仕方ない。

 人は、その雨に助けられたりするしね。


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