僕の日常。②過去の記憶
僕の日常。②過去の記憶
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「エリ君やめて!!」
「エリはもう近づかないで」
「じゃあなエリ、これでお別れだ」
みんな僕を馬鹿にする。
みーんな みんな 僕を嫌ってる。
なんでだろ。僕は何も悪くないのに。
みんな同じ人間なのに、どうしてこう差別というものは生まれるのだろうか。
でも、もう僕に『友達』というものは存在しない。
僕はもう諦めたんだ。何もかも。
『味方』はいる。ちゃんと僕に寄り添ってくれる人がいる。
でも。でも!今までずっとずーと、『友達』なんていなかった!
みんな僕の目の前で消えていった。
だから。だから、、、もういいんだ、、、
ずっとずーと僕は一人なんだ、、、
そう、思ってたんだ。
「エリ、友達にならねえ?」
その言葉がどれだけ嬉しかったか。
今までの僕の思いを吹き飛ばした。
「うん・・・!なる・・・!えっと・・・ユキ!」
それが僕の初めての『友達』だった。
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それが変わってしまったのは、いつからだろうか。
最初は二人で笑い合ってたのに。
もう、ユキ君は笑わなくなってしまった。
また、消えていくのかな。
また、一人になるのかな。
ううん。違う。
僕は変わろうとしていない。
ずっと、ずっと。自分が弱かっただけなんだ。
もう。もう!!弱かった自分じゃない!
強くなったんだ。僕は。初めての『友達』ができて、変わった。
初めての『友達』ができてどれだけ嬉しかったか。
初めての『友達』がいなくなるなんて絶対に嫌だ!!
行かなきゃ。行かなきゃ!
ーーーーーーユキのもとへ!!ーーーーーー
②過去の記憶完
次回。③『友達』がいる幸せ