表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あくまでも英雄には成れない奴なんですか?。   作者: 清涼
第一章 転生勇者に言い寄られた姫を勇者から守る依頼。
4/4

まだ初日です。

ここは王城のフラン姫の部屋。

姫は魔術の勉強をしている。


「スクマさん、私にここ教えて下さらない?」


“魔術の発現するためにするべきイメージとは?”


懐かしい、俺も学院に通っていたときにやったことのある問題だ。


「魔術は思い込むことによって発現する。例えば、“光よ”」


俺の目の前に光の玉が発現した。


「魔法が出るというイメージするんだ。イメージには種類があって、知的イメージ、想像的イメージ、感覚的イメージの3つに大きく分けられる。知的イメージは実際にみたことのあるものをイメージすること。感覚的イメージはその物体の物理的効果についてのイメージ、想像的イメージはないものをイメージすること。その中の2つのイメージを行うことで魔法が発現すると言われている。」


「なるほど、ありがとうございます。」


姫は答えを書き出した。


そのイメージが難しいのだがな。

イメージを越え思い込まなければならない、自分の脳を錯覚させる必要がある。


「失礼します」


パーマのかかった茶髪にスラリと長い手足。いかにもイケメンという顔の男

姫の執事のラッセルが部屋に入ってきた。


「姫様、お客様でお越しになりました」


「またなのですか…伺いにいきます。スクマも着いて来てください」


姫はため息をつき、暗い顔になる。


俺は姫の後に着いていった。




「我がフィアンセよ、元気にしているかい?」


黒髪の短髪で、背は低く、手足が短い。


のっぺりとした顔立ち。


そんな彼の後ろにいるのは、胸の主張が激しい獣人の少女、美人なエルフだ


「元気ですけど…」


姫は困惑しながら答えた。


「そうか、なら良かった、必ず見つけてやるからな」


そう言うと三人組は急いで帰っていった。



なんだったんだ…

「さっきの方々は誰ですか?」


「あなたには関係ないことよ」


面倒ごとになりそうだから余計な詮索をするのはやめよう。

俺と姫は部屋に戻った。


それから1時間後、姫はどうやら外出をするらしい。


「あなたは着いて来なくて結構よ」



俺は待機を命じられた。


これはチャンスだ。王城を散策するか。

塔は地下にあるらしいからな。


二階にある姫の部屋から階段で一階へ降りた。


こっそりと城の外に出る。


城へ入るときに見つけた、小さな倉庫へと向かう。

周りに誰もいないことを確認して倉庫の中へ入る。


いろいろな彫像品や絵画、本、宝石物などがあるなか、一際は大きい絵画を見つけた。


これは、キシトールの自画像か?

俺は壁にかけられた絵画に触れる。


ガタン。 床へ絵画が落ちてしまった。


その絵画が掛かっていた壁には大きな穴があった。


これはなんだろう。

穴の向こうには棚らしきものがある。

俺は穴から入り、穴の向こうの部屋へ入った。


棚には一冊の本が置いてある。


俺はバレないように本を持ち、こっそりと元の状態に戻してから姫の部屋に戻った。


暫くして姫が部屋へと戻ってきた。


「もう、護衛は結構よ。今までありがとうね」


姫はいきなり俺に告げてきた。


「どうしてですか?」


「それは言えないわ。謝礼は後で届けるようにしておくから」


俺は執事に連れられ、城の外へ追い出された。


まだ初日なんですが…。

王城の地下の塔の依頼どうしようかな。


俺は職場へと戻った。

感想、ブックマークお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ