その依頼承ります。
どうしよう。
キシトールの記録が見つかったらしい。
勇者田中はその情報を探しているらしい。
どうにかしないと。
私は変装をし、城を抜け出した。
王都に住んでいながらも、王都に来るのは初めてだ。
「美味しそうな匂いがする」
私は匂いがするテントへとむかった。
「いらっしゃい、一本10メルク」
安い。美味しそう
「一本いただけるかしら」
タレがかかった肉串を食べる。
美味しい。こんな美味しいものがあるなんて
ワクワクする。他の所にも行こうかしら
ここは何かしら。
暗い路地を見つけた。
何があるんだろう。
恐る恐る足を進めていく。
「声を出すな、動くな」
ビックリして、後ろを振り向く。
筋肉が隆起し、背の高い強面の男が立っていた。
「フラン姫だな」
私はその問に頷く
男が右手をあげると、黒いマント、黒いマスクで顔を隠した男たちが私を囲む。
「もう駄目かも知れない。」
勝手に城を抜け出した私が悪いんだ。
誰も助けてはくれないんだろうな…
私は黒い男たちに連れて行かれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、どうするかだな。
とりあえず市場まで来た。
店でも見物するか。
魔道具専門店へと向かった。
「いらっしゃい、見ていってくれな」
魔法の巻物、使い捨ての魔法。スクロールが並んでいる。
100万メルク、炎の魔法。
8560万メルク、回復の魔法。
などなど、たくさんのスクロールが並んでいる。
高いスクロールの横で無造作に箱の中に置かれたスクロールがある。
一本5万メルク
安い。気になる。
「これ何ですか?」
「それは中身がわからないスクロールだな、鑑定士に見てもらってもよくわからないやつだよ。そういうスクロールはたくさんあるから、俺はそれを買い取って売ってるんだよ」
成る程、だから安いんだな。
中身がわからないから使えるかどうかは別として
買ってみようかな
「一つ下さい」
俺は店から出た。
ワクワクする。
大事にしよう。
良い匂いがする。
俺は匂いがするテントへとむかった。
「いらっしゃい、一本10メルク」
安い。美味しそう
「一つ買います」
クリームがかかった薄いパンを食べる。
美味しい。
すっかり、観光気分になっている。
忍び込む方法を探さないとな。
俺は裏路地へと向かった。
ここは、裏の世界の人たちが仕事をしている場所
いろいろな情報が溢れている。
俺は裏で有名なカジノ店へと向かった。
カジノのドアを開ける。
「いらっしゃいませ」
美人なバニーガールが、出迎えてくれた。
「オーナーはいるかな?」
「かしこまりました。お名前を伺ってもよろしいてしょうか」
「スクマです」
バニーガールが、関係者しか入れないスタッフルームへ入っていった。
ここのカジノは貴族や商人、高い実力を持つ狩人、裏の世界で稼ぐ人などなど、上客が多い店だ。
「スクマ、久しぶり」
背が低く、眼鏡をかけた童顔の彼が話しかけてきた。
「久しぶり、チューイ」
彼は学院に通っていたときの友人。
カジノを経営する一族の次男である。
「こっちへ来いよ」
チューイに進められオーナールームに入る。
ソファーに座る。
「紅茶をお持ちいたしました。」
さっきのバニーガールが紅茶を持ってきた。
「で、何か用件でも?」
「城に入れるコネクションを紹介してほしくて、どうにかならない?」
「さすがに、王族にはコネを持ってない。残念だが諦めてくれ」
なら、しかたない。
「分かった、また今度食事でも行こうな。仕事があるから帰るわ」
「ゆっくりしてけばいいのに… またな」
オーナールームのドアをあけ、カジノの外へ出た。
黒いマントを被った。男たちが走っている。
気になるな。バレないようについていくか。
俺は黒い男たちについていった。
すると、
「フラン姫だな」
大きい男が女に訪ねている。 姫?
女はその問に頷く 姫なのか?
男が右手をあげると、黒いマント、黒いマスクで顔を隠した男たちが女を囲む。
「もう駄目かも知れない。」
女がぼそっと声を出した。
これ、まずいんじゃないかな?
「あの、どうかされましたか?」
「誰だおまえは」
大きな男が俺に訪ねる。
「何をされているんですか?」
「お前らあいつを殺せ」
大男が黒い男に命令をする。
黒い男が俺に襲いかかろうとしてくる。
俺は杖を黒い男たちへ向けた。
“アスルテーム”
男たちは俺の魔法で吹き飛ぶ。
「ちっ、魔法使いか。撤収だ。」
大男と黒い男は、姿を消した。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうございます」
本当に姫なら…
「一人で帰れます?着いて行きましょうか?」
「いいんですか、ありがとうございます」
城へ着いていけるのは、ラッキーだな。
俺は彼女に着いて行く。
「ここです。私の家は」
大きな城。王城だ。
今日の俺はついている。
「お礼がしたいので着いてきて下さい」
門番の確認を経て門をくぐる。
よし、城に入れた。
「心配をかけよって」
城に入ると、歳をとった男が姫に抱きつく。
この国の通貨、メルクの硬貨に描かれている、男。
この国の王 ガベース,ロテ 。
「フランよあの男は誰だ?」
「あのお方は私を助けてくれた魔導師さんよ」
「そうか、魔導師よ、感謝する。」
魔導師は魔術を極め、魔法で生計をたてる人のことだ。
俺は魔法は使えるが魔導師ではない。
かといって否定するのも面倒だ。
「姫を助けてくれたそなたに頼みがある。姫の護衛についてはくれぬか。
姫はここ最近、何者かに狙われているらしくてな。謝礼はもちろん出す。」
これは、チャンス。王城にいることのできる機会だ。
「分かりました。その依頼承ります。」
「明日からでいい、頼んだぞ」
「お任せください」
俺は王城を出た。
エリサさんに報告しないとな。
俺は職場である、フクノリ相談所へ向かった。
そこでエリサさんに経緯を伝える。
「そうか、せっかくの機会だ。しっかりとコネを作っておけ。王の依頼がおわるまで2日一回ここに顔を出しに来い、本来の依頼を忘れるなよ」
「分かりました」
「前から気になっていたんですがエリサさん以外見かけないですね?」
「他の奴等は出張中だ。フクノリ相談所は、王都以外の場所の依頼でも受け付けているからな。早くお前も戦力になってくれないと人手が足りない。」
「そうなんですね。がんばります。」
「スクマ、明日からのために備えておけよ。今日は早めに帰れ。」
俺は職場を出て泊まっている宿屋へ帰った。
感想、ブックマークお願いいたします。