真夜中の交差点(200文字小説)
掲載日:2018/02/27
真夜中の交差点。
僕たち以外に人影はない。
隣の君のほんのり赤い頬が信号機の赤いランプとリンクする。
「ストップ」
まるで、そう言っているように。
僕は赤信号を無視して君を抱き寄せる。
君の唇を求めて。
その瞬間、君は逃げるように僕から離れる。
「青になったよ」
僕は慌てて君の後を追う。
青信号が点滅を始めた。
「早く」
急かすように君が言う。
追いついた僕に君は唇を寄せる。
「間に合ったね」
信号機が再び赤いランプを灯した。




