■登場人物一覧 / 舞台地図
第一章までで登場した人物の紹介、および登場する施設・地名を載せた地図です。
誰が誰か、何がどこか分からなくなった時は、こちらを覗いてみてください!
■中神柚
喘息治療のため、拝島に転校してきた少女。中学二年生。身体は弱いが勉強はできる。二つ結びの髪がチャームポイント。
『春待桜を司る者』を名乗る謎の武者に桜の開花を頼まれるが、果たして……?
■中神梅
柚の祖母。ずっと前から拝島に住んでおり、春待桜の伝説に詳しい。戦時中、春待桜が開花するのを見たことがあるというが……。
■宮沢樹
柚の隣の席のクラスメート。無愛想で「協調性がない」。いつも黙ってひとりで本を読んだり、テニスをしたりしている。
■福島梢
柚のクラスメート。ショートカットの活発な少女。転校したばかりの柚に積極的に話しかけ、仲良くしてくれる存在。
■築地林
柚のクラスメート。武道をやっていて大柄。柚のことを何かと心配してくれる。
■上川原格
柚のクラスの担任。背が高くて声が低い。柚の苦手な古文や歴史の授業を受け持っている。
■栗沢梓
体育の先生。マラソンを走らせたがる新米教師。喘息患者の柚には気を遣ってくれる。
■宮沢柾
邸中学校の校長。かなりのお年寄りで、柔和な雰囲気。
なぜか樹と苗字が同じ。
■桜の武者
柚の幻覚の中にたびたび現れる、武士の格好をした謎の影。いつ登場するのか分からない上、古い言葉を話すのでちっとも話が聞き取れない。
柚に「春待桜を咲かせてほしい」と依頼するが、その真意とは……?
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七十年前にたった一度だけ花開いたという、伝説の一本桜・春待桜。
柚の夢に繰り返し姿を現した武者は、自らを「銘を司る者」と名乗った。
武者はなぜ、柚を選んだのか。数十年に及んだ沈黙の意味とは。
次章、いよいよ『春待桜』の伝説が動き始めます。
──次回『十 予言は告げる』に続きます。