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◇ 09


 私のほうだろうか。


 粉々になるまで、私は撃たれてその場に斃れた。



 

 意識は無いはずだ、なのに、暗がりの中に一すじの光が射す。

 うっすらと白く見える丸い輪の中に、黒い人影がじっと佇んでいた。輪郭はぼんやりとしてあいまいだったが、それが人間だということだけは判った。


 彼は、私を抱きかかえた。


 私も、彼の身体に腕を回し、しっかりと抱きしめる。


 


 流れ込む、彼の全ての思い。

 声となって、私の心の中に直に響いてくる。



 「今までで……

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