わたしのちから
乙女の純愛って・・?昔を思い出して書いてみました。
石ころ一つを持ち上げるにも力は使う。
かがんで手を伸ばして、つかんで。
石ころ一つ持ち上げる。
「おはよう。」
「あ・・おはよう」
朝、何時も挨拶を交わすだけの人。
私のこと、何時も気にかけてくれている(はず)の人。
それだけの、大事な、人。
こつん、とどこからかあの人に石が飛んできた。
「いてっ」ってあの人、頭をさすさすしてる。
石が頭に命中、痛そう。。可哀想。
「うへwお前、かわいそww」
あの人と仲のいい、あいつが笑った。
「・・んだょw仕方ないっしょ。どっかから飛んできたんだし」
あの人が照れ笑いしてる。可愛い・・。
石ころ、もっと飛び上がれ。
もっと、もっと、あの人の可愛い顔を見せて・・。
一つ、二つ、三つ。
持ち上がる石ころたち。
力、・・・ち・・ちから、入れ。
石ころ全て
大事なあの人へと向かっていく。
「え!?」
「ありえないって!!!!」
あいつとあの人の吃驚する顔が見えた・・と思ったら。
壊れて消えた。
私の恋心・・・・はい、それまでよ。