待人
残された者
自己主張が無く、ただただ、周りに流されるだけ流されて、それでもう後戻りの出来ないとこまでとっくに来てて、俺はどうすればいいのかわかんないのに、そういうときだけ、自分の周りにはもう誰も居なく、俺を流して、導いてくれない。
俺はどうすればいいんだよ。いったいどうすればよかったんだよ。
それでいつも後悔して、後悔して、いつまでも後悔ばっかしで、一人じゃ進めなくて、立ち上がるどころか立ち直れなくて。そんなことを何度も繰り返して。
もう嫌だ。
もう後悔なんかしたくない。
お前に、申し訳ない。
おまけに格好もつかない。
悪いことばっかりだ。
だから、俺は少しずつでもいいから、進まなきゃいけない。
泥にまみれても、傷ついていっても、何度も立ち上がらないといけないんだ。だって、それが人生だし。負けず嫌いは俺の特権だし。
もう俺を守ってくれる奴も、いないけど、でも、それでも俺には守らないといけないものがあるから。やっとわかったんだ、俺のすべきこと。教えてくれたんだお前が。
でも、それでも、今はまだ、俺は立ち上がれないよ。
みんなの前ではうそをつくことになるけど、今はまだ、ぜんぜん立ち直らない。それは、立ち直れないんじゃなくて、立ち直らないんだ。
今はまだ、お前を失った悲しみに、負けていたい。
だって、俺はお前が大好きだったから。
いいや、いまも大好きだから。
お前の存在は大きかった。
今もまだ、その穴を埋めることは出来ない。
でも、少しずつ、少しずつ、直る。
寂しいかもしれない。
辛いかもしれない。
忘れることはできない。
でも、それでも俺は前を見ていく。
お前が、俺に教えてくれたんだ。
だから俺はこれからも前を見続けるよ
この悲しみもいつかは薄れてしまう。確かになくなりはしないけど、薄れてしまうんだ。だから、今は、今だけはお前のために泣きたい。
お前のこと、大好きだった
お前のこと、今も大好きだ
お前は僕を残していった。
残されたものは忘れていく
それはとても怖いことで、辛いことだ
でも、俺は忘れない
他の誰が忘れたとしても、俺だけは覚えているよ
それがどんなに辛くても、哀しくても。
今は辛い思い出でも、
いつかは幸せな思い出となることを信じながら。
今はお前のために泣こう。