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JK紬のセキュリティ相談室2、女子高生がセキュリティの力で事件解決しちゃいます  作者: 雨後乃筍
1章 AIフェイク画像とネット誹謗中傷〜心の枷〜

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8/17

1−7 印象操作

「そうだ。作成者は、画像を合成を行ったが、ウォーターマークの存在まで気にしてなかったのだろう」


「確かにこの画像は合成されたものだったってことね。でも画像加工のことは、もう昨日のパパの話でわかっていたことじゃない」


「昨日の段階では、あくまで推論だ。これで確実に合成された写真だということが証明できる」


「うん、そうなんだけど…」


「わからないか?紬。炎上の大部分は、偽の情報を信じた大勢の人によるものだ。元情報が嘘だと分かれば、鎮火するのも早いじゃないか」


 パパの言葉に、紬は息を飲んだ。


 たった一つの証拠が、これだけの騒ぎを一瞬でひっくり返す。


 今まで私は、パスワードや暗号化がセキュリティの鍵や盾だと思っていたけど、違う。


 正しい情報と信憑性。それが今回の鍵だ。


「そして自分たちが偽情報に踊らされた。悪いのは偽情報を作った人だ。自分たちが被害者だという意識を植え付ければ」


 なるほど、敵の敵は味方ってことね。あれ?この意味だっけ?


「でもそんなにうまくいく?結構盛り上がっていたけど」


「もちろん、これだけじゃない。もう一つの手を打つよ。それには七香ちゃんの協力が必要だ」


 パパがイタズラっぽい顔で笑った。同時に七香のはしゃぐ姿が話の頭に浮かんできた。


 いつだってトラブルメーカーだけど、七香の『学校内で知らない人はいないという顔の広さ』は『インテリジェンス(情報収集能力)』の最大の武器だ。


 七香が駆ける先には、必ず誰かとのつながりがある。


 あーあ、「セキュリティ探偵!」って言って茶化してくるんだろうな。今度は校内に言いふらさないでほしい。


 私は明日起こるであろう、七香の反応を想像して、ちょっとだけ憂鬱な気分になった。


<つづく>


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