1−9 炎上
パパの言った通り、数日で炎上騒ぎは鎮火した。
それどころか、佐々木先輩に諭された「推しグループメンバー」は、佐々木先輩と一緒に咲希ちゃんに謝りに行ったらしい。
それを聞いて、え?大学まで行ったの?って思ったけど。
これには七香も一枚噛んでいて、このことを佐々木先輩に言って「後輩思いの私」を演じてきたのだとか。
もちろん七香も一緒について行った。私も誘われたけど、遠慮しておいた。
七香によると、1年生グループは泣きながら謝罪し、それを咲希ちゃんが泣きながら許して、私も泣いちゃった。って、なんでアンタまで泣く?
佐々木先輩は、泣いている女子生徒に囲まれて、さぞ困惑したことだろう。
その話を七香から聞いた翌日、友達と笑いながら登校してくる咲希ちゃんを見かけた。
私は隣にいた七香と無言でグータッチした。
その報告をパパにしたところ。パパも満足げに頷いていた。
「紬、今回は学校内という限定されたコミュニティだったから、この程度で済んだ。しかし一般的には炎上騒ぎは非常に厄介な事象だ。」
「そうなんだね。確かに今回手順を間違えていたら、炎上は止まっていなかったかも」
「今回は学校の中のグループチャットだから、まだなんとかなったが、実際には特定するのは難しい。炎上屋が商売になっているぐらいだからな」
<つづく>




