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第64話 「魔族」とは①※


 そもそも「生物」と「そうでないもの」とは「魔力素」を体内に宿しているか否かで決まると、前に説明した。


 この「魔力素」を体内に取り込み、「魔力エネルギー」に変換し、成長する、あるいは、老化してゆくものが「生物」である。


 そして、この「生物」にはいくつかの「しゅ」があり、大きく分けて「人類種、動物種、魔物種、植物種、甲殻類種」の5つがある。


 「人類種」は二つ。「人族」と「幻族」である。


 「幻族」とは、「殺したものの魔素を取り込む特殊な能力」を有する「特殊な人族」のことを言う。


 つまりは、そもそもは「人族」であり、容姿も肌の色がすこし白いこと以外、「人族」のそれと変わらない。しかし、長い歴史の中で、彼らの固有の特性から、「古くは魔素より生まれしもの」と呼ばれ迫害されたという過去があり、人族とは別れて暮らすようになるものも増え、いつしか人族のなかから「幻族」という言葉は忘れ去られ、「魔()」という言葉に置き換わっていった。


 が、人族社会の中に紛れて生活する「幻族」もまだ、かなりの数存在しているのも事実だ。

 彼ら「幻族」は、魔法を操るのが得意であるという以外は、「人族」と変わらないため、人族との親和性は高く、そもそも、性質的には、「温厚で争いを好まない」。

 現代にあっては、この「幻族」について知る統一王朝の政策にしても、公理教会の教義にしても、「魔族」という言葉が使われており、「幻族」という言葉は用いられていない。つまり、市井しせいにおいては基本的には「人族」として扱っていることになる。

 

 冒険者の中にも、「幻族」はいるし、商人にも職人にも農夫にも「幻族」のものはいる。

 

 ただ、過去において『魔法使い』という忌語で差別的な扱いを受けたという記憶からか、総じて、魔法を人前で多用することは避けているように見えた。

 その為、魔法を惜しみなく使用できる「冒険者」に身をやつす者が傾向的に多いといえるだろう。


 これが、「人族」と「幻族」の違いである。


 「魔()」とは、種族名ではない。

 一部の敵対的な「幻族」と「魔物」をごっちゃにして表す言葉であり、総じて、「人に仇成すもの」という意味の言葉である。


 「幻族」は人族との親和性が高い反面、魔力素を扱うことに長けているため、「魔物」との親和性も高い。

 そのような特性や、過去の因縁から、「魔物」を従え、「人族」を敵対視する「幻族」もいるのだ。

 「初代魔王」と呼ばれた男がその代表であろう。



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