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部員2名から目指す甲子園〜人数足りないなら連合チームを組めばいいじゃない〜  作者: ウエス 端
連合チーム再結成編

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第99話 昼休み

「それでですね古池監督。わだちくんの投球フォームなんですけど。ストレートと変化球で……というか球種ごとにあからさまに変わっちゃうんです。あれだと投げる前に予告するのも同然っていうか。モグモグ」


「うーん。だけど夏の大会まで2ヶ月切った段階でフォームをいじくるのはリスクの方が大きいんじゃないかな〜。ズルズル」


 5校連合での合同練習は早くも昼休みの時間となった。


 オレは弁当を食べながら轍くんのことを監督に相談している。


 ちなみに弁当は姉ちゃんに作ってもらった。今日は姉ちゃんも由香里さんと合同練習をやるのでついでにオレの分も用意してくれたのだ。


 なお、古池監督は◯ップ◯ードルをズルズルと音を立てて美味そうに食べている。


 というかこの人、見かけるたびにラーメン食ってるんだけど……まさか3食ラーメンとかじゃあるまいな。


 それはともかく、轍くんのことについてはなかなか結論が出ない。古池監督は内野手出身だから単にいい手が思い浮かばないのかもしれないけど。


「そうだ。こんな時は惣司そうじ監督に聞いてみよう。おーい!」


「な、何ですか古池監督?」


 ここで名前が出た惣司監督は升田高校の監督さんだ。アドバイスを求めるってことはピッチャー出身者とかなのか?


「これこれこういう場合にどうすべきかと思って」


「ん〜。現役時代は常に3番手以下で事実上バッティングピッチャーだった自分にいい手が思い浮かぶか分かりませんが……次回までに考えておきますね」


 結局は先送りになってしまった。でもオレたちだけであーだこーだ考えるよりはマシかな。


 こういう時は連合チームの良さが出る。なにせ参加校数分の指導者がいるのだ!


 一人の監督さんがよくわからない分野でも他に詳しい人がいたりして、選手としても良いアドバイスをもらえる確率が上がるってわけだ。


 実際、ウチの連合チームには古池、惣司両監督と更にソフトボールだがキャッチャー出身の上中野監督がいるので、大体の分野がカバーできている。


 御野ヶ島高校の松笠先生は一応野球をかじっていた程度なので指導面ではあてにならないが、教頭先生ということで手続き面に強く、県高野連との折衝で活躍してもらった。


 そして埜邑のむら工業の顧問、笹木先生だが……。


「あらまあ。なんや難しい話してたみたいやけど、どうやら上手くいきそうなんやねえ」


「上手くいくかはまだわかりませんがなんとか。それより、さっきの外野ノックは助かりました」


「自分たち、あれはどうも苦手なんで」


「うふふ。私も生まれて初めてでしたけど……『ボールの下半分に当てる』を斬るみたいなイメージでやったらたまたま上手いことできたんです」


「さすが剣道経験者ですね」


「うふふ、おおきに」


 へえ、そんなことがあったのか。オレが投球練習の方をやっていた間の出来事なんだろう。


 聞いた話では笹木先生の実家は京都で昔は剣術道場をやっていたのだとか。それがこんなところで生きるとはねえ。


 そういえばしょーたは……埜邑工業女子マネの鯉沼さんと横に並んで、ここにいる選手たちの輪の中心になってる。


 既にキャプテンとして自覚十分なようだ。それと鯉沼さんとも……。これで姉ちゃんや由香里さんとは程々に接するようになってくれればいいのだが。


 そんなこんなでもう昼休みも終わる頃だ。


 さて、午後からのバッティング練習では久々にかっ飛ばしてやろうかな。

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