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部員2名から目指す甲子園〜人数足りないなら連合チームを組めばいいじゃない〜  作者: ウエス 端
野球部始動編

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第15話 返答待ち

「まだ、何も返答は来ていないみたいです。気になるとは思うけど、今日も練習頑張ってください」


「わかりました。失礼します」


 学校側に高野連への再加盟をお願いしてから、早くも1カ月近くが経過した。


 中原先生に時々進捗を確認しているのだが……いまだに返事がもらえないとのこと。


 何をそんなに長い時間考える必要があるのか。


 強豪校が何かやらかしたとかならともかく、箸にも棒にもかからない野球部の再加盟なんて一瞬で決められそうなもんだけど。


 ああいう組織はお役所と一緒で動きがクソ遅いんだろう。大人の事情などわからないオレとしょーたは勝手にそんなことを言い合ってイライラを発散している。


 そうそう、練習環境に少しだけ変化があった。


 まずは週末の件……土曜日だけだが練習ができるようになった!


 当面、教頭先生が臨時で野球部の責任者を務めてくれることになったのだ。といっても、忙しすぎて結局土曜日も出勤するからついでに、という理由だが。


 なお中原先生は机の上にルールブックが置いてあるのを見かけた。引き続き顧問を務めてくれる意思はあるようだ。


 だが悲報もある。火曜日も結局バックネット裏しか使えない状況に逆戻りだ。


 サッカー部は冬の選手権の予選が既に始まっており、今年はいいところまで行けそうなので、当分休み無しで活動するそうだ。


 とまあ、変わったり変わらなかったりする状況でオレとしょーたは練習に励んでいる。


 姉ちゃんに作ってもらったメニューもだいぶこなれてきて所要時間が短くなり、回数を増やしてもらったり新しいメニューを取り入れたりしている。


 そしてオレの中で今最も辛いのは。


「ぐぅぅぅ〜!! た、倒れそうだ!」


「オージロウ! 無理に沈み込まずにフォームを崩さずバランス取って!」


 片足スクワット……片方の足を前に伸ばして浮かせ、もう片方の足だけで腰を落としていく。


 安定した投球フォームに必要な下半身の筋力とバランス感覚をこれで養うのが目的だと言ってた。


 最初はほとんど腰を落とせなかったが、毎日少しずつ深く落としていき……ようやく膝を60度くらい曲げてから立ち上がれるようになった。


 無理すると膝を痛めるから慎重にやっているが、尻の筋肉とハムストリングにかなり効果があるのは自分でもわかる。


「ふう〜。片足10回ずつとかヌルいと思ってたけど、これでもキツすぎる!」


「おれは普通のスクワットだけどちょっとやってみようかな」


「どうだろうね、オレはおすすめはしないが。それよりも素振りやろうぜ!」


「ふふん。オージロウも早いところおれの高みまで登って来いよ〜?」


「なんか腹立つなあ。だが今のうちだけ勝ち誇ってるがいい。すぐ追いついてやらあ!」


 しょーたは安定したスイングで数をこなせていることを姉ちゃんに認められて、『考えながら素振りする』練習にステップアップしたのだ。


 くそー、3年間の練習の差ってやつは本当に分厚い壁だと思い知らされる。


 こうして真面目に地道な基礎練習を積み上げていき、校内ではそろそろ文化祭の準備が本格的になってきた頃だった。


「田中くん、山田くん。放課後に職員室まで来てください、お話があります」


 国語の授業が終わった直後にオレたちは中原先生からそう告げられた。


 思わず顔を見合わせるオレたち。これは、いよいよアレの結果が出たんだな……!

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