拝啓 編集Hinata様
あーー終わった。終わりました、完全に終了です。ありがとうございました──
詰み。
こんにちは、麻雀小説家の彼方です。
僕は三ヶ月ちょっと前に『GoodNovel』というサイトの編集さんに誘われて自作の小説『牌神話ー麻雀少女激闘戦記ー』を独占契約し、商業小説家となりました。すごーい。パチパチパチ!!
それでですね、更新作業とか誤字脱字チェックなどもちろんやることがあるんですけど、基本的に一度は完結まで書いた物語のコピー&ペーストだけですので簡単と言えば簡単。
と、思って続けていたのですが。まさかこんな事態になるとは想像もしてなかったのです。
僕の小説は1話あたり1000から2000字程度の短いものですが、話数は600話を超える80万字の超長編小説です。その中で最も感動してこの小説を輝かせてくれるのが115〜118ページの競技麻雀プロたちの人生を描いた部分で、自分はここを泣きながら書きましたし、何回読んでも泣いてしまう、そんな部分です。であるというのに! なんと116ページの次に119ページを投稿してしまったんです。言ってみれば感動のプロ麻雀リーグ戦クライマックスに突入すると見せかけていきなりエンドを見せてしまうという愚行。そんな順番で読んで感動するヤツぁいませんよ。
「うわ! ヤバいヤバいヤバい!」
本当に声出して焦りました。急いで消去……出来ません本作品は無料サイトではなく有料サイトの契約小説なため消去はおいそれと出来ません。え、困った。それならばと、予約しておいた117ページ118ページも今あげてしまい投稿場所を交換することを試みました。アルファポリスなどだと可能な事です。が! しかし、投稿場所の交換機能はGoodNovelにはありませんでした。で、あるなら119ページ冒頭に(読者の皆様いつもありがとうございます。そして大変申し訳ありません! このページは119ページです。投稿の順番を間違えてしまったのでここは一旦飛ばして次のページへ飛んでもらえますでしょうか。変なミスしてごめんなさい!!!)と追加文を書くも、その追加文を承認する編集さんが土曜日なので休みであることに気付く。
結局、投稿した内容は編集で全文入れ替えしましたがそれを承認されるのは月曜日(2日後)です。それまでに何人が読んでしまうか。恐ろしくて考えたくもないです。
800000字の作品の感動ポイントであるほんの4000文字の部分でなぜこれをやらかすのか。800000分の4000。約分して200分の1ですよ。0.5%の確率をヒットさせるバカがいますか!?
いるぜ! ここに1人な!
なんてコブラみたいなこと言ってる場合か。いなくていいんですよ!
嘆いていてもしょうがありません。本当に可哀想なのは作品のリアタイ更新を毎日楽しんでくれていた読者さん達です。最も大切にすべき人達を不幸にした罪は重すぎて、ここ2日間鬱でした。そして……待ち遠しかった月曜日がやっと来ました。編集さんは10時出勤です。シンガポールの本社とは1時間の時差があるから日本時間で11時出勤。あと4時間くらいかー。お願いだから気付いて真っ先に直してくれますように!
300人の作品を担当する編集Hinata様。今日だけはお願い! 牌神話を最優先して下さいいいいい!!
願