表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界少女と家族生活 〜たまたま契約したので、世界救ってみていいですか?〜  作者: MATA=あめ
〜優しき少女の未来を、救ってみていいですか?〜
49/112

第7章 傀儡 ♢Side:鏡美 雛子


 ———全てが、(こわ)されていく。


 私を(しば)()けていたものも、私を苦しめていたものも。

 

 (よわ)さも、(つみ)も、何もかも全部———彼が、(こわ)してくれた。



 何もできずに、ただただ(なみだ)を流しているだけの自分の目の前で。



 「放課後ではあるが、人がいないというわけじゃない。お前のしてきた悪行(あくぎょう)は、今この学園にいるやつらに全部筒抜(つつぬ)けだ」



 彼の発想(はっそう)は、いつも常人(じょうじん)のそれを上回(うわまわ)る。


 誰にも考えつかないような手で、例えどんな逆境(ぎゃっきょう)だろうとも、最後には()()えていってしまう。


 (たよ)れるパートナーと力を合わせ、無限(むげん)可能(かのう)(せい)手繰(たぐ)()せることによって。



 ......でもこれって、力があるからとか、才能(さいのう)があるからできるとか、きっとそういうのじゃない。

 確かに、彼にはそれがあるけれど、それを発揮(はっき)するのは、いつだって誰かのためだ。




 強引(ごういん)で、ちょっとデリカシーの()けるぶきっちょさんだけど......人のことを()()ぐに見れて、引っ張っていってくれる優しさがある。




 ———そんな彼の優しさに、私は何度も(すく)われた。


 初めて会ったあの日から、彼の背中(せなか)が私の頭を(はな)れなかった。



 彼が笑いかけてくれる(たび)に、ほわほわとした|何かに(おそ)われ、彼が優しさを向けてくれる(たび)に私の胸は高鳴(たかな)る。



 気づけば、頭の中では彼のことばかりを考えるようになっていって———



 あぁ、そっか。そういうことか。


 私は、そんな彼のことを———



 「これで終わりだ、マインド。 .......分かったら、二度と鏡美(かがみ)の前に姿を(あらわ)すなッ!!!!!!!!」




 あぁ、もう———胸の中が(しあわ)せで一杯(いっぱい)だ。



 

 次回投稿は、6月8日 日曜日 12:00 と

 6月5日 木曜日です。


 よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ