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異世界少女と家族生活 〜たまたま契約したので、世界救ってみていいですか?〜  作者: MATA=あめ
〜優しき少女の未来を、救ってみていいですか?〜
29/112

プロローグ Side:優しき少女


 ———私は傀儡(かいらい)になることを選んだ。



 何も考えず、何も(のぞ)まない。



 言われた通りに(したが)い、ただただ役割(やくわり)をこなすだけの生きた人形(にんぎょう)



 例えそれで、私自身(じしん)(こわ)れてしまいそうになろうとも、心がすり(つぶ)されそうになろうとも。

 

 人形(にんぎょう)でしかない私には、何か思う資格(しかく)も、それを拒否(きょひ)する権利(けんり)もない。



 ......だってそうでしょ?



 考えれば考えるほど、(つら)くなってしまうのに。

 (のぞ)めば(のぞ)むほどに、(むな)しくなってしまうのに。


 そんな、(かな)うはずのない希望(きぼう)なんて持ったところで、この地獄(じごく)が終わるなんてことはない。


 だったら始めから、そんなものに(すが)る意味なんてない。

 



 ........でもこれは、全部仕方のないことなんだ。


 だってこれは、()()()()()()()()()()()()()()()()()




 私は弱くて、()()()みたいな強さはない。


 弱さは(つみ)で、強さは絶対の正義(せいぎ)だ。


 だから()()()が正しくて、私が間違っているんだ。


 どれだけ疑問(ぎもん)(いだ)こうと、間違っているのはこの私。


 私が疑問(ぎもん)(いだ)くのは、正しさとかじゃなくてただの逃げ。


 そうやって、やらない理由を探しているだけ。



 だからこれは、私の(つみ)であり、私への(ばつ)


 何も考えずに、ただただ正義(せいぎ)による(さば)きを、受け入れなくてはいかないんだ。


 



 ———あぁ、それでも。


 こんな薄汚(うすぎたな)罪人(ざいにん)である私にも、願う資格(しかく)があるならば........


 こんな私の(さけ)びを聞いてくれる誰かがいるならば、どうか、聞いてほしい。




 「............こんなの......もう嫌だよぉ............」



 私は1人、誰にも(とど)かぬ(なみだ)を流す。


 この世にいるとも知れないヒーローへ、(すく)いを(もと)めて。




 

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