第三話
いつも見ている方、ありがとうごさます。こんなのでよろしければこれからもよろしくお願いしします
ユーンロア王国の王都から馬車で三時間、ここにルーシャミルの町はある。王国の中で一番ギルドの数が多いこの町は冒険者の人口が多い。この街はいっつも騒がしい。
「わがギルドは現在人材募集中です!! どうですか!!」
「暁の目は人材募集を強化してます!! 新人に優しく教育の良さが売りなんですよ!!」
「なあなあそこ盾持っているやつ。ちょっとこっちに来てくれよ。うち大盾役が不足して困ってるんだけどさ……」
「天使の心は女性限定のギルドです。みんなでワイワイしながら楽しめまーーす!!」
この時期になるといつも以上に人口が多くなりギルド勧誘が増える。そしてこれから商談に向かうギルド『不死の刀剣』はこの街一番の大手。いや、ユーンロア王国の三本の指に入るギルドだ。ここのギルドマスターとは古馴染みで同郷でもある。
それにしても二年ぶりかあ、元気にしてるかなっとここだった。相変わらずでけぇ建物だな。最初は小さく少人数しか入れなくボロボロだったが今は立派な大きい建物になっている。それほどまで大きいギルドでもある。
「お邪魔します」
扉中は結構広い作り。建物自体三階だてだが一階は冒険者達が集まるため椅子や席が非常に多い。バーカウンターらしきものもある。しかし新人冒険者獲得のためか中には数人しかいなく、少数の冒険者と受付嬢のエミリーのみがいた。
「あっライルさん、お久しぶりです」
「久しぶり。今日ルロイと商談の約束あるんだけどいる?」
「それが、ちょっと新人冒険者を募集してる人たちの間でトラブルがあったらしくて。出てしまわれたんです。すぐに戻るとは言ってましたの少しお待ちいただいてもいいですか?」
「あーわかった、んじゃあてきとうに空いてる席に座ってていい?」
「ええ、申し訳ございません。今、お茶とかお菓子用意しますので」
「いいよいいよ別に」
そう言ったがいそいそと奥のカウンターに行ってしまった。とりあえず椅子に座る。重要な荷物や重いものは空間魔法に収納してはいるが今日に限ってはいろいろ購入したり商談に必要な資料やら納品物やらあり容量が足りない。重いバックパックがきついのだ。疲れたので軽く寝ようと思ったらなんか影が見える。顔を見上げるとなんかいけ好かない野郎と取り巻きが見下しながら睨んでいる。
「おい貴様、僕の婚約者と何話していた?」
はっ?何こいつ。婚約者?
「聞いているのか? 僕の婚約者と何を話していたかと聞いている!?」
「フォルク様が質問してんだよ。今すぐ答えろ」
「「そうだそうだ!!」」
うるせぇなぁ。少し寝させろ。でもこいいうやつは下手なこと言うと変に刺激してもっと面倒なことになるんだよねぇ。こういうやつお嫌いですわ。ここは穏便に。
「えっと…… ギルドマスターと約束があって、受付嬢のエミリーにいるか確認……」
「フォー様、こいつただの荷物持ちですよ。ほら横に大きな荷物をありますし、新人冒険者として訪ねてきたんじゃないすか?」
いや違いますけど。荷物持ちじゃないし。行商人だし。
「なるほど。勧誘しているやつらに相手にされないから直談判しにきたってことか。荷物持ちだからな」
「「ハハハハハ!!」」」
……ああそうかそうか、そういうやつか。ルロイ、教育はちゃんとしろよ。
「おい、ここは貴様みたいな馬鹿が来る場所じゃない。今すぐ出ていけ。痛い目に合いたくないだろ」
なんでこんな奴がエミリーと婚約できたんだ? もっと選べよ。美人で気配りできる娘なんだからさ、もったいない。しゃあない、ちと荒事になるかもしれんが仕方ないだろ。
「はん、ついに出ていく気になったか」
「いや、それはできないです。こっちも仕事なので」
「そうか、やれ」
そういった瞬間取り巻きの右側、面倒なので取り巻きAが俺に殴ってきた。
振りかぶりがの動作が分かりやすい。軽く右に避けてそのまま……顔にドストレート。そのまま取り巻きAは吹っ飛ばされて伸びる。
「なっ!? こいつ、死ねぇぇぇぇぇ!!」
取り巻きBが思いっきり予備動作をしてジャンプ蹴りをしてきた。だから予備動作のせいで動きがまるわかりなんだって。軽く右に避けて裏拳で鼻を殴る。違う方向に吹っ飛ばされて壁に激突。そのまま伸びた。こいつら糞弱いな。
「何をしてるんですか!! どうしてゲイリーさんが伸びててロンドさんをライルさんが殴ってるんです!?」
物音に気づいたエミリーが飛んできた。そりゃあ思いっきりどでかい音したからびっくりするわな。てかロンドっていうんだ。Bさん。どうでもいいけど。
「エミリー!! 君に下心を持ったこのクズを成敗してるんだ、危ないから下がってろ!!」
「……えっ?」
おい、なんとも言えない顔をしたんだけど。婚約者を困らすなよマジで。フラれても知らんぞ。
「あっあーエミリーあのさぁ、婚約者殴っちゃうけどいいかな?」
「えっと、婚約者って……誰のことですか?」
えっ? 違うの?
「いや、僕とエミリーは婚約者だ!! これから婚約をして彼女をもらう男だ!!」
それ婚婚約者って言いません。どうやらフォルグとかいうやつ、まだ付き合ってもいないのに婚約者と決めつけるアホのようだ。ちなみにエミリーは生理的に無理って顔をしている。あれは脈は恐らくないだろうな。
「ええい!! とにかく僕を怒らせたな!!」
ん? フォルクは剣を抜き出し詠唱を唱え始めたか。剣に炎がやどり始め、周囲が熱くなる。どうやら魔法剣士のようだ。しかもそこそこの実力者だと感じる。それもそのはずフォーはDランク。冒険者は基本的にAからFのランクに分かれていおり、Dは初心者を脱出した手慣れのやつが多い。
「どうだ!! 驚いて口も動かせなくなったか!! 今ここで焼きつくしてやる!!」
「やめてください!! 壊した場合は弁償になるんですよ!!」
「君を守れるなら構わない!! この身を滅びようとも!!」
そんなセリフいわれても。そして決まったって顔するのやめろ。腹が立つ。
「煌めく炎よ、剣に宿りし者に力を与……」
ふん!! バキッ!!
詠唱なのかカッコつけて行ってるセリフなのかどちみち長そうになったためさっさと殴る。フォルクは意味が分からないという顔をして倒れこっちを見ているそのまま顔面パンチ。そのままフォルクは動かなくなった。
「あのさぁ、そういう大技だしてカッコよく見せたいのはわかるけど無防備すぎるよ。もう少し考えろよ」
あっやべ…… 壁と床、壊しちゃった。
申し訳ないと思いエミリーの方を向いたらサムズアップしている。むしろもっとやれと言う感じの雰囲気をだ。さすがにこれ以上はあれなのでやめておこうと思った。




