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スパイの男   作者: Suzura
26/43

日常

短いです!

いつもご覧頂きありがとうございます!


「とりあえず荷物は大丈夫だね。よし、次!」

「はい」

「その前に……敬語、やめない?もう」

「え?」

「いろいろやりづらいから」

「まあ、確かに……」


年も大して変わらないので、ずっと敬語はかえって怪しい。


「名前も呼び捨てでいいからね」

「宇…春……?」

「そうそう。(リー)ちゃん」

「ちゃん?」


香が不思議そうな目で問いかける。宇春は特に気にしていないようだ。


「ちゃん……」


(男だけど……)


リーちゃん、次、仕事を教えたいんだけどいい?」

「あ、うん」

「明日、掃除長さんを紹介するね」

「うん、ありがとう」

「今日はゆっくり休んで」

「ありがとう」


ニコッと宇春が微笑む。宇春の言葉通り、香はこの日宿舎で久々にゆっくりと寝た。





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