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スパイの男   作者: Suzura
23/43

買い出し 1


(潜伏生活ね……)


香は、宇春から使っていいと言われた部屋で当面暮らすことになった。在留資格の可否自体は1か月ほどで分かるため、それまでの間、朝明で働きながらの生活になる。


「準備が出来たら教えてね」と宇春に言われていたので、香はとりあえず身支度を済ませる。


身支度といっても、結んでいた髪をほどく程度になる。凰からはそれ相応の荷物しか持ってきていない。香はどうしようかと悩んだ。


○●○


朝明の中に入ると、宇春が既に待っていた。

人1人いない、従業員用の空間に、いつもと雰囲気の違う宇春が座っている。


「お待たせしました」

「いえ。大丈夫ですよ」

「あの……」

「じゃ、行こっか!」

「え?!」


宇春は香の腕を組んだ。まるで恋人のような雰囲気に香は思わず離れる。


「ど、どういう……?」

「外では、恋人ということにしましょうか」

「あ、ああ」


(びっくりした……)


顔に出ていたのだろうか。宇春の顔がムッとなる。


「変な意味はありませんから、ご安心を」

「あ、はい……」

「観光客の香さんと、旅館で働く私が付き合い始めたってていにした方が、知り合いに会っちゃってもまだ話が通りやすいですから」


気を遣わせてしまった、と香は思った。


ご覧いただきありがとうございます!

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