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序
それは、まだ鳳と凰という国が1つの国だった頃の話。
その国には、とても仲の良い、優秀な兄弟が居た。彼らは国の統治者の息子たちであった。どちらが国の頂点に立ってもおかしくないと言われていた。
ある時、鳳凰の国の統治者が流行り病で崩御した。
国の統治はどちらがするのか。
国政内でも意見は分かれた。
それは、仕方がなかったのかもしれない。
国の統治者の座を巡り、争いが起きてしまった。
民間人にも多数の犠牲者が出る中、その火が自らに向くことを恐れた兄弟はある取り決めをした。
「国を分けましょう」
これは、今から250年程前の話。
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