鑑定は定番だよね。
あれ、先週予約投稿したはずなのに。
ミスっていた。
「そんじゃ、まずは採取をはじめるかの?」
まずは採取から?
いやいや、まずはも何も、ワシのこの体型で討伐とか護衛とかも考えてくれちゃってるの?
さすがにそれはつらいんだがな。
まずは、うん、まずはだから後の事は後だな。
未来の事は、未来のワシに任せるさ。
「わかりました。
採取というと、やはり薬草とか?
あまり、植物に詳しくないんですが?」
元の世界でもヨモギとアロエ程度しか知らんしな。
「ふむ、それならこの冊子をやろう。
ワシお手製の採取植物見取り図じゃ。」
おお、ありがたい。
それに、この世界に書籍が存在することが分かったのは朗報だ。
電子書籍に代わってきていたが、紙の本のがいいしな。
好きな時に好きな処をひらけられるのは、紙ならでわだ。
「ありがたく頂戴いたします。」
「ほれ。」
渡されたのは、5ページほどの羊皮紙。
許されるのならorzの形で暫くいさせてもらいたい。
期待した分、この落差よ。
「あ、ありがとうございます。
しかし、これくらいならもうここで見て行けば。」
「いや一応説明に薬草も持ってくるから、待っておれ。」
ギルマスは一度離れてすぐに戻ってきた。
もらった本をパラ見もしていないうちにだぞ。
少しは間を考えて欲しいものだ。
これだから、ジジイは。
いや、見た目ジジイだけど、実年齢は同じくらいだったか?
「ほれ、これが一番採取される薬草じゃ。
本と比較すれば、分かりやすいじゃろう。」
そういえば、鑑定とかもっていたな。
-薬草-
一般的に流通している薬草。
すりつぶして傷口につければ一日で傷がふさがる。
おお、これは便利だ。
もう1つ何かもっているようだが?
-草-
草 詳細不明。
該当する情報が知識内にありません。
ん?これは?
そういえば、自分の知識に準ずるとかなんとか。
しかし、ワシ別に薬草の事詳しく覚えたわけじゃないんだが??
……これはあれか、脳が見たことをスキルが引き出せるということでいいのか。
それなら、ほんのパラ見が反映されるのも納得だ。
「いや、さっき鑑定したら詳細が分かった。
これなら、説明は不要です。
できれば、もう少し本を見たいのですが。
どうやら、私の知識量に左右するみたいで。」
「おお、おぬしあの数秒でもう本を読んだのか。
凄い速読じゃのう。
まるでスキルじゃ。」
ふふ、これなら採取で家を建てることすら可能ではないか?
条件付きの鑑定で、役に立つのか不安だったが、これなら大丈夫だ。
それに、アイテムボックスもあるし、状態保存だから劣化も防げる。
うむ、採取の為に生まれてきたような構成だな。
採取の依頼を受けるのは後回しにして、ギルドの書籍を一通り読ませてもらうことにしよう。
鑑定の説明でした。
今週の分を書いてから先週の予約成功してないのに気付いた。
一時間後に予約投稿です。