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パワハラジジイがテンプレ転移  作者: ジジイになりつつあるもの
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採取って定番だよね。

おさけは八海山

吞みやすいね、けど面白くない。

なので、危うく4合瓶の半分あっさり越えるところでした。

酒量は一週で2合としているので、危ない所でした。

あ、イベントとかあれば別です。

 ギルドに置いてある本をざっとめくる。


 一冊数ページなので、すぐ終わるし、まともに読むつもりもないので、すぐ終わる。

 脳みそというのは結構優秀なようだ。

 スキルを使えば、見た情報をそのまま補完してくれるとは、まさにワシの為にあるようなスキルだ。


 ちなみに、人間にも鑑定は使えるようで、ギルマスをみたところ出てきた。


 -ギルマス-

 ギルドマスター

 30年の修行の末、魔術を身に着けた油断大敵な人物。

 年齢、本名は不明。


 うむ、聞いてないから本名は知らんな。


 しかしだ。

 -アリー-

 ギルドの受付嬢。

 今日だけで5人の冒険者に告白された。

 全てあしらっているうえに、特定の人物からは金品を貰っている。


 周囲の情報を耳で聞いていたこともまとめてくれるようだ。

 なんて便利なスキル、人間関係においては、ほぼ無敵と言える。

 現代日本で欲しいスキルだった。


 そんなことを考えつつ本を取り出してはめくっていたら終わっていたようだ。

 30冊程度だったから、すぐ終わるのも仕方ない。


 「だいたい読み終えたので、採取依頼いってきます。」


 「おう、初依頼がんばるんじゃぞ。」


 ギルマスと話をしているせいか、絡まれないが遠くからバカにする声はある。

 その証拠に鑑定でこんなのが出てきた。

 -キルト-

 剣士、18歳

 ベテランの剣士、歳をとって冒険者をしている目の前の人間を酒の肴に仲間と現在飲んでいる。


 鑑定で見ると他にも色々出てくるが、まあ言わせておけばいい。

 これから、ワシの無双が始まるのだからな。


 ・

 ・

 ・


 そんなわけで、近くの森林地帯に来たわけだ。

 初心者の採取場としてこの街では有名らしい。

 時々、野生の獣もくるらしいが、滅多にないそうだ。

 有名な採取場なわけだからほとんど採りつくされているわけだが、そこはワシの鑑定スキルが火を噴くわけだ。


 -薬草-

 スキルを実行すると、あちこちに見える。

 採取方法や、今後の事も考えた根を残して採るという説明もされておる。

 きっと本に書いてあったことなのだろう。


 物語ではこういうときにゴブリンに襲われたりするが、ワシはそんなことはなく、それどころか薬草以外にも貴重な植物を採取してしまっていた。

 ワシの才能が怖ろしい!


 意気揚々とギルドハウスに戻ってくる。


「おう、早かったのう。」


 既に夕餉の時間になっており、ギルマスが食堂で食事をとっていた。

 ギルマスって部屋でふんぞり返って食事とか運ばせるんじゃないの?


「おごるから、一緒に喰わんか?」


 それどころか、ワシと食事をしようと誘ってくる。

 ワシならしないな、かわいい女性や綺麗な女性や社長なら……。

 いや、社長みたいなもんか、問題ないな。


「それではお相伴に預からせて」


「その前に、一応受付に納品してからのがいいじゃろう。

 面倒なことは終わらせるに限る。」


 確かに、仕事が残っていると食事も楽しめないものだ。


「おかえりなさいませ。

 ギルマスよりお話は伺っております。

 薬草の納品ですよね?」


「ああ、すまんが頼む。」


 アイテムボックスから、薬草を引っ張り出して机の上に乗せる。

 大体、3回分くらいの納品量だろうか?

 これで、大体\7,500程度らしい。

 金貨で0.75枚程度か、銀貨で750枚だったかな。

 銅、銀、金で1000枚毎に繰り上がる計算だったはずだ。


「確かに、確認しました。」


 そして、追加だ。


「そういえば、こういうのも拾ったんですが、価値のあるものでは?」


 ワシの鑑定では、幻の霊草と出てきた。

 ヨモギに似ているが、少し艶がありいかにも稀少に見える。

 きっと驚くに違いない。

 ワシは、謙虚な態度で対応を待つ。

 これで、ワシの評価は爆上がりだ。


「えっと、これは、ハーブの一種ですね。

 それなりに珍しいですが、価値があるかと言われるとそういうわけでは……。」


 そ、そんな馬鹿な!!


「いや、ワシあの本一通り頭に入れて、一致している項目があったんだぞ。

 霊草って書いてあった。

 それとも何か、このギルドでは間違った情報を書いた本でも置いてあるのか!?」


 おもわず激昂一歩手前の抑えた声で反論する。

 もう少し落ち着いて返したいが、中々内心を抑えられない。

 

「ああ、そういうことですか。

 ありますよ、時々。

 冒険者の方々が書いておくこともありますから、間違いが記述されていることもあります。

 そういうのは見つけ次第処分しているのですが、今回は運が悪かったですね。」


 なんてことだ!

 しかし、ハーブでよかった。

 毒草だと、薬草に混ざって買い取ってもらえない可能性もあったわけだからな。

 ワシは何とか不幸中の幸いと心の中の不満を抑え込む。


 なにより、これで分かった。

 ワシの知識によって鑑定スキルは使えない時もある。

 見た聞いた話が正確でないと意味がないし、矛盾した記述があれば矛盾した表示が出ることだってある。

 第一歩で気づいてよかった。

 そう思いたい、思いたいが……。


「ギルマス、納品を済ませてきた。

 採取最初だからこんなもんかね?」


「何日も何も採れん奴もおる。

 おぬしは、間違いなく成功で始まった幸運な冒険者じゃよ。」


 不満は、おごってもらえる食事で、暴食してストレス解消することにしよう。

 酒もいいかな?

 おお、剛毅だ、呑ませてもらうぜギルマスよ。

鑑定のスキル、自分の知識由来以外の場合、どっから来ているんだろうね?

例えば、トマト、大昔は鑑賞用、今は食用、時代によって表示も違うのかね?

そう思っての鑑定スキルの失敗談。

ぶち切れ散らかさせるつもりだったけど、そうすると後がこまるから、冷静に対応するようにしました。

一応、主人公?だからね。

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