第70話その3 空白の真偽
どうもどうも。
3話連続投稿、最後の3話目でございます。
本編にどうぞ!!
「洗脳魔法・・・ですか。」
その単語を聞いた途端、グレフの表情が苦み走ったものへと変わる。
「ええ。もちろん、存じていますよ。」
「貴様のその反応は一旦、無視させてもらう。その洗脳魔法に貴様がかかっていた、という自覚はあるか?」
「!?私が、ですか!?ですが・・・そんなはず」
「ならば問おう。貴様、ここで目覚める直前の記憶はどうなっている?」
「直前・・・?確か、昨日は仕入れをして・・・・・・?そこ、から・・・・?」
グレフが呆然とする。
「・・・・どうなのだ?仮に、先に貴様が言ったように我らに誘拐されたとして、なんらかのアクションを受けた記憶はあるのか?」
「・・・確かに。誘拐を想定するにしても、その誘拐される瞬間の記憶があるはずなのにそれがありません。意識が落ちそうになる記憶も残ってませんし、視界が揺れた覚えもないとは。この不自然な記憶の抜け方・・・これが、洗脳による記憶の操作ということなのでしょうか・・・?」
「そうであろうな。我は以前にも洗脳の被害にあった者を見たが、皆が貴様と同じ反応であった。」
「つまり、これまでのあなた方と私の認識の食い違いは、洗脳によるものだというのですか・・・。正直、納得したくはありません。」
ですが、とグレフは話を続ける。
「自身の記憶、そして話してみてのあなた方の印象。私はそれらを改めて冷静に考える必要があるのかもしれません。少し、考えを整理する時間を頂けませんか?」
その言葉にルビィレイアがこちらへと視線を向けてきたので、了承の意味を込めて俺は頷き返した。
「良かろう。ならば我らは少し席を外すとしよう。それに、」
ルビィレイアは言いながらグレフの後ろに回ると、その腕を縛り付けている縄を義椀の爪で切り裂いた。
そして足の拘束も同じように解くと、驚くグレフに改めて向き直る。
「貴様にはもう必要あるまい。さすがに部屋から出すわけにはいかぬが、な。」
「・・・いえ、充分ですよ。んっふっふ。」
「では、我々はまた後で顔を出そう。行くぞ、ユキトよ。」
「ああ。」
こうして、一旦休憩を取ることになった。
グレフの拘束をルビィレイアが外してしまったことに関しては、不用心だと思われても仕方がない。
だが、俺もルビィレイアもそれに関しては心配していなかった。
もちろん、たったこれだけの話し合いでグレフを信用しきった訳ではなく、単純に戦うことになってもどうとでもできる自信があるというだけなのだが。
信用に関しては向こうも同じだろう。
あいつの実力ならば、あの状態からでもあっさり抜け出せたはずだ。
それをしなかった、ということはグレフも俺たちに何かを感じ取っているのかもしれない。
最後の笑いも胡散臭かったなあ、などと考えつつ、俺はルビィレイアと一緒に部屋を後にするのだった。
今回の更新はここまでとなります。
いやあ、思ったより長くなってしまって分割したんですが、もしかしたら後々書き直すかもしれません。
心情描写って難しいですね・・・・。
ちなみに、おわかりだと思いますが、こいつらみんな脳筋です。
ぱわーいずじゃすてぃす。
さて、次回の更新はまたもや明日・・・12月6日以降となっております。
作者の筆の進み具合にご期待ください。
ってかそろそろ場面を進めたいのになかなか進まない・・・うーん、がんばります。
ってなわけでまた次回にお会いしましょう!!
追伸
そういえば、少し前にようやくアニメ版の超を追い終わりましたよ。
次は劇場版のブ〇リーです。
確か、いままでのブロ〇ーとは別人なんですよね?
何気に好きなキャラクターなので楽しみです^^




