第4話その2 覚醒、もしくは変態
こちら本日の2話目となっておりますのでご注意ください。
さて、モノシリさんの様子がなにやらおかしいようですが・・・
『ヒラナカ・ユキトよ。いつまでお前は偽っている。』
「モノシリさん?いったい何を言って」
『排斥されることを恐れ、本当の自分をいつまで隠す?本来のお前は、そうじゃないだろう?』
「本当の、俺?・・・っ!なんだ、頭が・・・。」
ユキトの頭にズキズキとした痛みが走る。
まるで、何かが解放されようとしているかのようだ。
『自覚しろ。お前は隠している。自分自身にすらも。その本性を。』
「や、やめろ。」
『解放しろ!』
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ユキトが雄叫びを上げると、その上着は内側から膨れ上がった筋肉によって弾け飛んだ!
「な、なんて密度の高い肉体なんだ・・・」
王であるセオンが思わず呻くほどに、ユキトは着やせするタイプだった。
『思い出したか?』
「・・・まさか、俺の暗示が破られるとはな。さすがは異世界。侮れないな。」
『俺はお前。お前の魔法なぞ決まっている。もう、わかっているな?』
「ああ。もちろんだ。」
『これまでの自分を、信じろ・・・・・・・・はっ!な、なんだったんだ一体!?肉体を乗っ取られたよ!?肉体を乗っ取る魔法の意思?こんなこと初めてだ!!』
モノシリさんの姿が元に戻る。
最初は困惑していたようだが、最終的に新たな発見として大喜びのようだ。
「結局、あなたの魔法はなんだったんですの?」
「それは」
その時、辺り一帯に爆音が響き渡り、振動が伝わってきた。
すぐに伝令の兵が大慌てでやってくる。
「緊急事態です!南の森より突如、識別不明の大軍勢が出現!炎魔法を放ちながらこちらに向かって侵攻中の模様!」
「何だと!?被害は?」
「初撃は巡回中の部隊が阻止したものの、その部隊は戦闘不能!また、二撃目以降によって、城壁の一部が損壊したようです!」
「なんたることか。全部隊に伝達!警備のための最低限の人員を残しつつ、残りは迎撃に当たれ!」
「陛下。敵軍は突如出現したとのこと。まだ伏兵がいるやもしれません。ここは、警戒のために兵力をある程度分散させて備える必要があると考えます。」
「確かに。オリスの言うことも一理あるな。だが、そうなると戦力が足りん。」
王国側が急な襲撃で慌て出す。
「とりあえず、ユキトさんとレイカさんは安全なところへ私が連れて行きます。」
キャシーが二人を守ろうと行動に出るが、
「お待ちなさい。少し聞いただけでも、状況はかなり悪いみたいですわね。ならば、使えるものは使わなければ。」
そう言って、レイカは一歩前に出る。
「!で、ですが、あなたは被害者で、保護すべき対象です。」
「非常時にそんなことは言っていられまい。俺も行こう。」
「ユキトさんまで!お二人は平和な国の出身です!戦えるはずがありません!」
そう。日本出身の人間は一部を除き、戦闘経験などあるはずもない。
ただし、
「いいから連れてお行きなさいな。ヒラナカさんも、きっと大丈夫ですわ。」
「無論。戦いの心得ならある。」
この二人は、どうやらその一部側の人間だったようだ。
さあ、ようやく場面が動きましたよー。
いやー、作者は実力が足りないのでどうしても細かく描写しようとしてしまう・・・
今回、覚醒したユキト(主人公)ですが、元の世界では学校に行くときだけ自己暗示をかけて一般人を装っていました。
やべぇなこいつww オ〇ロットかな?
ちなみに、レイカが特に動揺していないのは、前からなんとなく違和感を覚えていたからですね。
このヒロイン、マジで何者なんだよ・・・
まぁ、何はともあれ、次回からようやく変人たちが暴れ出します(多分)
お楽しみに!!(作者は自分からハードル上げてくタイプ)




