第47話 お片付け
こんにちは、作者です。
今日は寒いですね。
作者もお話を書きながらほうじ茶を飲んでいます。
おいしいです。
さて、今回の更新なのですが、なんと2話分一気に書き上げてしまいました!!
まぁ、内容的には2話でひとまとめみたいな感じなんですけどね。
ってことで今日はこの後もう1つ更新しますよ!!
それでは、まずは最初の1つ目にどうぞ!!
「さて・・・これ、片付けなきゃなんないのかあ・・・。」
そうぼやくモノシリさんの眼前に広がるは、死屍累々の男たちの山。
それも盗賊だからなのか、なんだか汚い。
「仕方ありませんわね。ちゃちゃっとやってしまいましょう。皆さんも手伝ってくださいまし。」
そう言って植物の蔦をたくさん召喚するレイカ。
ついでに少しでも汚さを緩和できれば、と花も咲かせる。
こうして、花に囲まれて縛られるむさ苦しい男たちという図が成立した。
「・・うわ。」
とアギが思わず呻くのも仕方ないことだろう。
ひとまず、一行は近くの町に寄って捕まえた盗賊たちを引き渡すことになった。
モノシリさんの運転によって馬車は進んでいく。
無造作に括り付けられた盗賊たちを引きずって土煙を上げながら。
痛みで起きたのか、ときたま悲鳴が聞こえる気がするが、気にする者は1人もいなかった。
そんな様子で進んでいくものだから、当然近くの町に近づいた途端に騒ぎになる。
「おい、なんだあの馬車?煙が上がってないか!?」
「燃えている!?いや、それにしては煙が白い、ってか茶色い??速度が出ているわけじゃないよなあ??」
遠目に確認した門番は混乱する。
だが、次第に馬車が近づいてくると、
「あれは、人か!?人が引きずられている!?」
「いったいどういう状況だ!?と、とりあえず、そこの馬車!!止まれー!!!」
馬車が止まると露わになったその男たちの風貌・・・引きずられたせいかボロボロに擦り切れ、土埃にまみれぐったりとしたその様はとても哀愁が漂っていた。
「こんにちは、門番さん。盗賊を捕まえたから連れてきました。これ、冒険者カードね。」
「お、おう。」
モノシリさんが引き渡しの手続きに入る。
自分たちの見え方を理解しているようで、その様子はどこかやけくそ気味だ。
そこからは盗賊の人数の多さや事態の処理にてんやわんやして、ユキトたちは冒険者ギルドの出張所へと顔を出すことになった。
「君たちさあ・・・ここは出張所があるだけの小さな町だよ?こんな量の盗賊の処理なんて面倒な仕事増やしてくれちゃって。報奨金?あるわけないだろこんなところに。むしろやつらの移送で金がかかるくらいだ。」
どこか投げやりな出張所の職員は開口一番にそう言った。
「それはおかしくないかい?」
「あー?何がだ?こんな田舎にそんなに金があるはずないだろー。」
「だが、冒険者ギルド規則ではそういった場合は引き換え証明書を発行することになってたはずだよ?」
「知らんよそんなもん。Eランク風情が生意気言ってんじゃねえ。ほら、こっちもお前らの持ち込んだ仕事のせいで忙しいんだ。さっさと行った行った。」
しっしっ、と手を払われ追い払われるモノシリさん。
いくらなんでもおかしい、そう思ってさらに抗弁しようとしたところに乱入する冒険者が現れた。
「ふうむ。ずいぶんとご機嫌斜めなようじゃないか。」
「あー?何だーお前?こっちは忙しいんだよ!」
「まぁまぁ、そう言わずにさあ。」
あくまでも追い払おうとする職員の眼前に、ぴらりと1枚の紙を提示する乱入者の男。
なんということでしょう。
あんなに面倒がって投げやりだった出張所職員が固まったと思ったら、顔色がみるみる真っ青に。
滝のような汗まで流しているではありませんか。
「少しばかり付き合ってもらうよ?もちろん拒否権はない。あー、君たち。迷惑をかけてすまないが、少しそこで待っていて貰えるかい?すぐに手続きするから。」
「えっと、あなたは?」
「なに、いわゆる内部監査ってやつさ。」
男は軽快にウインクを残し、職員を引きずって奥へと引っ込んでいく。
そして周りにいた冒険者の数人が立ち上がり、ギルドの出張所を瞬く間に封鎖したのだった。
さすがに、哀れな。
まぁ、盗賊なんて殺されても文句言えないんで優しい方なんですけどね。
出張所の職員がぼやいていたのも「殺してくれれば処理が楽だったのに」てな理由があります。
まあ、仮にそれで首とか持っていってもまともに対応しないでしょうけどね。
はい、それでは後半に続きます。




