第41話 話し合いという名の説明回その2
こんにちは。
朝からお腹を下している作者です。
なんとか書きましたが体調が良くないので今日の更新はこれだけになります。
そして、予告していた通りにまだ説明回が続きます。
では、本編にどうぞ^^
話し合いは混沌の最中にあった。
「記憶がないって・・・じゃあ、その名前も誰かにつけてもらったのかい?」
「いや、名前は覚えていたのだ。それと、もう一つ覚えていたことがある。為さねばならぬ使命・・・いや、目的だな。」
「目的?」
「そうだ。長い牙を持つ犬の紋章・・・それを持った者たちを裁かねばならない。」
「長い牙を持つ犬・・・!!あのときの!!」
ユキト以外の3人には心当たりがあった。
大襲来のときに立ちはだかった人物・・・ギースと名乗ったヘラヘラした男の右手の甲に浮かび上がった紋章がそうだったはずだ。
レイカたちはユキトにそのことを説明した。
「俺が行く前にそんな奴がいたのか。で、者たちってことは他にもいるのか?」
「そのようだ。紋章がついた人物の記憶がいくつか存在する。」
「裁く・・・つまりは何かをした罪人たち、ということですの?」
「ああ。どうやら誇りを傷つけられたようだ。」
「誇り?」
「命の尊厳、と言い換えてもいいかもしれない。旅の中で何度か遭遇してわかったことだが、あ奴らは平気で命を踏みにじる。それも下衆な手段で心まで、だ。確かに我は、それを許すことはできない。だからこそ、この使命には納得がいった。」
「下衆な手段というと?」
「あ奴らは、生き物の心を踏みにじる。直接、心を操ることによってな。」
「まさか!!洗脳魔法か!!」
驚きのあまり、ガタッ!と音を立ててモノシリさんが立ち上がる。
「洗脳魔法?言葉の響きからして不穏だが?」
「それはそうさ。洗脳魔法は禁忌とされている魔法で、使い手は見つかり次第、国に保護されてしかるべき処置がとられる。具体的に言うと魔法の封印と職の斡旋、家族を含めた生活の保障等だね。」
「あら。意外と好待遇ですのね。」
「それはそうさ。人の心を操るなんていう魔法だけど、本人が発現させたくて発現させたわけじゃない。むしろ、それで迫害なんかされて悪用でもされたら、それこそ被害が大きくなる。だから、国で手厚く保護・監督して平穏に人生を終えてもらいたいのさ。」
「そんなに好待遇だと、それを騙る人間も出そうだが?」
「もちろん、そういう人もいる。ただ、事が事だけに罰則も大きくてね。大体の国で、洗脳魔法の使い手を騙る詐欺は無条件で死罪、情状酌量の余地があっても終身刑は免れない重罪になる。」
「では、もし保護された人物が悪さをした場合はどうなりますの?」
「そこも厳しくてね。もちろん程度によっては国からの再指導で済むんだけど、本来が危険な魔法を持った人物だ。更生の見込みがないと判断された場合、即刻処刑なんてこともありうる。」
どうやら、しっかりとした制度が存在しているらしい。
しかし、定まった制度がある、ということは
「それでも、悪人からすれば魅力的な武器だ。こっそりと洗脳魔法の使い手が養成されるはずだ。それが、紋章のやつらということか?」
そうユキトが発言するとモノシリさんとアギ、そしてルビィレイアは怪訝な顔をする。
「??ああ、そうか。ユキトとレイカは異世界の人間だから感覚が違うのか。」
「それは・・・。」
「どういうことですの?」
「さっき、洗脳魔法は禁忌だって言ったよね?こっちの一般的な感覚だとね、利用するとか以前にものすごい忌避感があるんだ。迫害による悪用っていうのは、迫害されて弱った心を悪者が悪用するんじゃなくて、迫害されて自暴自棄になった本人が滅茶苦茶しでかす、っていうことなんだ。養成しようなんて考えるはずもない。だって、それすらも洗脳によって利用されているのかもしれないのだから。」
そうモノシリさんは説明したが、それだとおかしいことがある。
「なら、どうやって使い手を保護しているんだ?その過程で洗脳されるかもしれないんだろう?」
「もちろん、対抗策があるのさ。抵抗の魔道具が存在しているからそれを使えばいいし、なくても洗脳魔法には弱点がある。洗脳魔法はね、相手としっかり目を合わせなければ使えないのさ。」
「なるほどな。洗脳魔法についてはわかった。それで、その紋章の奴らはその制度からこぼれた存在ってことなのか。」
この質問に関してはルビィレイアが答えた。
「ああ、そうだ。どんなに対策をしても迫害なぞをするバカは出る。やつらは、その成れの果てが集まった組織のようだ。」
すみません、個人的に制限してる文字数の関係で今回はこんな感じで中途半端に終わります。
話し合いの場面はまだ続きますので、次回にご期待ください。
作者は今日は体調が悪いので、更新は明日以降にしようと思います。
では、また次回にお会いしましょう。




