第3話 王の螺旋
前回までのあらすじ
教室光った→キャシーいた→ヒロインにキャシー(と作者)がいじめられた→説明するから着いてきて
キャシーは二人を案内しつつ、ここからの説明は王と宰相を交える形になると語った。
「この扉の先に王がおられます。気さくな方ですから、最低限の礼節が足りていれば問題ありませんのでご安心ください。」
キャシーに促されて入室した先には、穏やかな顔をしたナイスミドルが二人いた。
座っているのが王で、そばで控えているのが宰相だろう。
「異世界から召喚されたお二人をお連れしました。」
「ご苦労様。私がこのラクマールの王、セオン・ラクマールだ。隣が宰相のオリス・ジライト。君たちの名前も聞かせてくれないか?」
「俺は平中・・いや、そちらに合わせて名乗らせて頂きます。改めて、ユキト・ヒラナカと申します。学生です。」
「同じく、レイカ・メイヤーと申しますわ。以後、お見知りおきを。」
穏やかな空気の中、王であるセオンはユキトとレイカの前に歩み出て、
「これぞ、我が王家に代々伝わる秘儀!!」
鐘の音が聞こえそうな聖なるオーラを発しながらぐるぐると回転し出し、天井近くまで飛んだかと思いきや、頭から床へと突き刺さる!!
その状態のまま、
「この世界の人間を代表して謝罪する!すまなかった!」
と、全力で謝罪したのだった。
その姿に、宰相のオリスは頭を抱え、キャシーは遠い目をし、レイカは
「・・・美しい。」
と何やら感じ入るものがあったのか呟いた。
確かに美しい謝罪だった、とユキトも内心納得していた。
この場に、どうやらツッコミができる人間はいないらしい。
「本来、王は頭を下げてはならないものですが、非はこちらの世界にあります。謝罪の方法はともかく、私からも謝らせてください。申し訳ございません。」
苦労人の香りが漂う宰相である。
「良いものを見せて頂きましたわ。私たちも概要は伺っております。どうか頭をお上げください。悪いのは帝国であって、あなた方ではないのでしょう?」
「その通りです。とりあえず詳しい話をお聞かせください。」
「寛大な対応に感謝する。」
それは王にドリル反転謝罪されれば寛大にならざるを得ないだろう。
「君たちはズックミゴ帝国によって戦力として召喚されるはずだった。それを察知したズックミゴと敵対する国家は召喚を阻止、もしくは横入りでの保護をしようとした。我が国もその一つだ。本来であれば各国で分担して全員を保護するつもりだったのだが、どうやら予想以上に術式が強固だったようだ。我が国でも予想していた人数に届かず、なんとか君たちだけが救い出せた。」
「ここからは私が。伝承によれば、そちらの世界には魔法はないご様子。そこで、これからあなたたちには、魔法の適正審査を受けて頂きたいのです。」
その言葉と共に、オリスは液体の入った桶を差し出してきたのだった。
と、いうわけでドリル回転謝罪を決める王でした。
これ、何気に聖魔法を高出力で発揮し、尚且つ風と土も併用した高等テクだったりします。
あと、すみません。前回の前書きで説明回は今回までって言いましたが、作者の技量が足らず、説明が伸びてしまいました・・・。
次の話で終える予定ですので、もう少し耐えてください。
というか、ぶっちゃけ説明回終わったらざっくり前書きに内容の要約を載せるつもりなので、なんだったらここと次回は読み飛ばしてもらっても大丈夫なはずです!
要約するって言ってしまったな!がんばれ未来の自分!!




