第2話 転移という名の説明回
タイトルの通り、次回までは説明回の予定です。
変人たちの活躍は第4話からの予定ですので、少しお付き合いください。
後の「ユキト・ヒラナカ」こと平中幸人は扉に手をかけていた。
数秒前に床に浮かび上がった光る文様に本能が警鐘を鳴らしたからだ。
「ぐっ。開かない。ならば!」
一瞬の内に扉へありったけの筋力を込めると、ベゴン!ともブチリ!とも聞こえる音を立てて空間に隙間ができた。
この教室は現在、魔法的な閉鎖空間となっている。
この術式を発動した何者かは術式の破損を察知して悲鳴を上げたとかなんとか。
ともかく、この男が初めて魔法を超越した瞬間であった。
そして間髪入れずに脱出しようとして、失敗した。
『させない。』
そんな声が、聞こえた気がした。
「ご無事ですか、異世界の方々?」
そう、声をかけてくる人物がいた。
ユキトは警戒を怠らずに現状を確認する。
この空間にいるのは、ユキトを含めて3人のようで、その内の一人は見覚えがあった。
「警戒なさるのもわかりますが、こちらに危害を加える気はありません。事情をご説明致しますので、どうか着いてきて頂きたく存じます。」
見覚えがない人物がそう提案するが、
「ダメですわ。するならここでなさい。」
こちらも警戒を続けるユキトのクラスメイト、レイカは有無を言わさずそう言った。
「わかりました。では改めて・・」
「100文字以内に美しく収めて説明なさい。」
「え!?」
「ハリアップ!」
「は、はい!」
それは厳しいのでは?とユキトは思ったが、都合もいいし巻き込まれたくないので黙っていた。
「ここはあなたたちから異世界と呼ばれる世界のラクマール王国。周辺を侵略しているズックミゴ帝国に戦力として呼び出されるのをなんとか割り込みをかけて呼び出せたのがお二人です。これでいかかでしょうか!?」
「最後の問いかけも含めて合計で97文字。あなた、見どころがありましてよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「ですが、あなたが何者か、が抜けています。これは次回への課題ですわね。」
「し、精進します。」
流石に口元が引きつっているが、説明は続けるようだ。
「私はこのラクマール王国で宮廷魔術師の長をしています。キャシー・リョーシカと申します。以後、お見知りおきを。」
名乗られた以上、名乗り返すのが礼儀というもの。
ユキトとレイカは名乗りを返し、軽くお互いの現状を確認した。
そして、詳しい情報の収集のため、先ほどのキャシーの提案に乗って、場所を移すことにしたのである。
なんてこと言い出すんだこのヒロイン(きっと)は!!
キャシーだけでなく作者を試さないでくれる!?
自分で書いてて「え!?」って声出たよ。
なんなら、次回とか言ってなかった??またその内似たようなことやんなきゃなんないの??小論文か何かかな!?
え?なんで作者がヒロインに追い詰められてるの??(困惑)
そして読者諸兄よ。決して悪の帝国の名前を逆から読んではいけないよ?
作者のネーミングセンスの無さがさらに露呈してしまいますからね?




