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変人たちが行く異世界紀行~探究者。人、それを変態と呼ぶ~  作者: バタ足攣り太郎
第四章 祭りの街“フェスティボー”編

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第93話その1 触れ合い

こんばんは、作者です。

さっきぶりですね。

久々に筆が進みました。

3月3日23時30分ごろに投稿作業をしております。


さて、説明回が終わりましたので、約束していた要約を載せたいと思います。


前回までのあらすじ

遺跡から連れて来た翼の生えた少女が目を覚ました。

付き添っていたレイカから少し説明を受けていた彼女に、ユキトたちは順に自己紹介をする。

そんな中、彼女はユキトに既視感を覚えたのだが、それはユキトが直前まで参加していたお祭りを目撃したからであった。

そんな彼女は、自身のことを「サキ」と名乗り、「昔からやってきた」と告げる。

また、自身のいた場所が研究所であると告げたサキにその詳細を聞こうとするが、彼女は記憶のほとんどを思い出せない様子だ。いくつかの質問の結果わかったのは16歳という年齢と名前のみ。

そして、改めて背に生えている翼について訊ねると、サキはそれを自覚しておらず、自身の背に生えている翼を認識して困惑の絶叫を上げるのであった。


こんなところでしょうか。

さて、今回は前回の続きの場面から始まります。

また、タイトルからお察しの通り、今回は2話構成となっております。

では、本編にどうぞ!!

「落ち着きましたか?」


「うん。よくよく考えたら、視界の端にちらちら入ってたよ。てっきり、そういう飾りが置いてあるのかと思ってた。」


サキが座っている位置的にそんなものがあるはずはないのだが、寝起きだったということを考えれば仕方のないことである。


「うん、動くね。あたしの思った通りに。不思議―。うわ!おっきくなった!?」


動かすのみならず、大きさの調節もある程度ならできるようである。


「それで、その翼なのだがな。自然に生えてきたものではないだろう。」


「うん。あたしも翼が生えるなんて話、聞いたことない。」


「うむ。詳しいことはわからんが、今の見る限り、自分の意思で動かせるのだろう?」


「うん、そうみたい。なんだか不思議なんだけど、動かして行くうちにやり方が自然とわかってくるんだ。だから、こんなこともできるよー。」


そういうと、サキはしゅるしゅると翼を縮め、正面からはわからなくしてしまった。


「おお!見えなくなった。でも、背中には生えたままなんだよね?」


「うん、完全には無くせないみたい。」


「少し、後ろを失礼するよ。・・・うん。これなら、服を着ても目立たないんじゃないかな。ほとんど肩甲骨と同じくらいの大きさにまで縮んでるよ。」


未知なる翼はモノシリさんの興味を引いたようで、他にもサキにリクエストして大きさの調整を試している。


なんだか楽しくなってきているサキたちだが、目覚めたばかりであるという状況を忘れてはいけない。


聞けることは聞いたし、あとは本人の回復待ちということで、この日はお開きとなった。


そして、数日をかけてサキに現代の常識や自身の希少性、さらにそれによって考えられる人身売買等の危険性を教え込んだユキトたち。


また、その流れで魔法の検証も終えて最低限の自衛力があるとの判断に至った。


時は数日後、サキの希望に従ってユキトたちは魔物博覧会へと足を運んでいたのだ。


「いろんな魔物がいるー!すっごく強そう!!」


「ん!強いのは(肉の質が上がるから)いいこと。」


なにやら会話が噛み合っていない気もするが、サキは祭りを楽しんでいるようである。


しかし、危険についての説明も受けたからだろうか。


どこか無理にはしゃいでいるようにも見える。


「わあ!この子、すっごく毛並みがツヤツヤしてる!」


「ん!よく手入れされてもふもふ!」


サキたちの目に留まったのは炎豹(フレイムレパード)という、赤い毛並みをした豹の魔物であった。


「お嬢ちゃんたち、触ってみるかい?こいつは人懐っこいから、お嬢ちゃんたちと遊びたいみたいなんだ。」


炎豹の持ち主である魔物使いが、そう申し出てきた。


見る限り穏やかな様子だが、魔物は魔物。


魔物使いが制御しているとはいえ、何かあったときのためにレイカが目を光らせていた。


「いいの?じゃあ・・・。」


サキが恐る恐る体に手を伸ばすと、炎豹はその手に体をこすりつけてきた。


「わあ、すごいふわっふわ・・・。」


炎豹もご機嫌なのか、ゴロゴロと喉を鳴らしながら頭や体をサキの手にこすりつけている。


「アギも、触ってみたい。」


「おお。ちょっと待ってな。・・・どうだ?」


魔物使いが炎豹に問いかけると、炎豹はアギに近寄ってきた。


そして、アギも炎豹をなでることに成功する。


「おお・・・。これは、なかなかのもふり具合。」


普段は魔物を食材としてしか見ないアギだが、この炎豹の毛並みには素直に感嘆の息を漏らしていた。


ちなみに、この魔物使いが従えている魔物はこの炎豹だけではない。


他にも数匹の魔物がいたのだが、その中の1匹だ。


炎豹と少女が戯れる一方で、とある人物となにやら視線を交わす魔物が存在した。


その1匹の魔物とは、水色の毛並みを誇るゴリラ「(スカイ)ゴリラ」であり、その視線はユキトとがっちりと交わっていた。


何やら感じるものがあったのだろう、その空ゴリラは「貴様、只者ではないな?」とでも言わんばかりの視線をユキトに送っており、対するユキトも「ほう?」とでもいわんばかりである。


それまで座っていた空ゴリラは立ち上がって歩き出し、ユキトの目の前に立ちふさがった。


それを見上げるユキト。


「ん?ど、どうしたんだ!?」


その様子に気づいた魔物使いの男が慌て始める。


「す、すいません!普段はこんな様子じゃないんですが・・・すぐに落ち着かせますので!」


「いや、結構だ。」


「へ?」


「まあ、安心して見ていてくれ。ここまで呼びかけられたんだ。応えなければ男が廃る!」


ユキトはそう言うと、少しばかり筋肉を膨脹させる。


シャツの胸元のボタンがバチン!と弾け飛び、全身からミチミチと衣類が軋む音が鳴り始める。


「なっ!?」


絶句する魔物使い。


だが、空ゴリラは「まだまだこんなものじゃないだろう?」と視線を送り、ユキトもそれに応えるようにニッ!と笑う。


ユキトは更に筋肉を膨脹させ、耐えきれなくなった衣類がパアン!!と破裂した!!


向かい合う1人と1匹。


熱い何かが、始まる!!


後半に続きます

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