二日酔い
飲み過ぎた
まだ月曜日だっていうのに、飲み過ぎた
もし、電車で帰らなければならない状況だったなら、ホームから転落して、そのまま異世界に転生してもおかしくないくらい、飲み過ぎた。
家に帰るまでの記憶がサッパリ無い。
朝気付いたら、自分の布団にいた。
とてもグルグルしていた。
まだ完全に、フツーに酔っ払っているのだ。
出勤時間になっても、状況は変わらず。
僕は今日はこのまま、酔っぱで仕事をすることになるのか…
出勤したら、他の職員への挨拶もそこそこに、酔っぱがバレないよう、さっさと調理室に籠る。独り仕事でホントによかったと、しみじみ思う。
ああ、米は何合炊いたらいいものか…
まず、何から始めたらいいものか…
なんとも判断が覚束ない。
それでも、家でいつもキッチンドリンカーやってたのがよかったのだ。酔っぱで料理する練習を積んでたことが、まさか実践で役に立つとは…
なんとかそこそこ出来上がって、味見をする。
???
味がわからん。
なんだか、何を味見しても、ものすごく薄味に感じる。
まさか!今流行りの味覚障害を併発する感染症?
いやいや、料理好きの知人が『酔っ払って料理を作ると、必ず味が濃くなる』と言っていたっけ。
そーいうことか。
てことは、無闇に足してはいかんのだな。
なんとも味付けに、確固たる自信のないまま完成へ…
それが、とてもきれいに完売だった!
こんなに気持ちよくおかわり完売するのは、むしろ久しぶりなくらいだ!
なんだよな〜
毎日二日酔いの方がよかったりして…
てなわけで…
今日も、ちょっと呑んで帰ろうと思う。